不動産基礎知識

競売のリフォーム物件は専門業者に任せたほうが安全

競売物件を探しているとき、すでにリフォーム済みのものを入札するか、それとも購入後、自分でリフォームするか、悩みどころだと思います。ここでは、物件のリフォームにまつわる落とし穴を紹介し、業者に任せたほうが安全であることを解説いたします。

競売とは?

いわゆる不動産の競売とは、何らかの理由で家賃が支払えず、債務不履行に陥った物件を、管理する会社が裁判所に申し立てをし、差し押さえる手続のことになります。住宅を比較的安価で手に入れるために、メリットのあるやり方です。

一般的な売買と違う点は、購入者が「入札」という手続を行い、高い値段をつけた買い手が購入できるということです。上述の通り、安く購入できるというメリットがありますが、一方で、トラブルなどのデメリットも存在します。

リフォーム済み物件にまつわる落とし穴

競売のトラブルとして、債務者が立ち退きを拒否するということがありますが、他にもトラブルはあるのです。その一つが、リフォームに関係するものです。

「どうせ買うのであれば、リフォームの済んだ物件を」と考えている方も多いでしょう。しかし、競売でリフォーム済みの中古物件には、以下のような問題点が隠されている場合があります。

①購入者は瑕疵担保責任を負う

瑕疵担保責任とは、たとえば購入後、実は家が傾いていたなどの不備があった場合に、買い手がその除去や、修繕のための費用を、すべて負担しなければならないという意味になります。

競売物件に多い戸建て住宅のリフォームには、ただでさえ資金が必要となりますから、入札の前にしっかりと調べておいて、瑕疵があったときの問題を判断しておくことが重要です。

②修繕費は思う以上にかかる

リフォームに備えて、修繕費を見積もるのはもちろんですが、その料金は、計算以上にかかることが通常です。相場は少なくとも30万円、多いときは2000万円ほどもかかることがあります。

個人的に行うのにはリスクが伴いますので、専門の不動産会社へ依頼するのが賢い選択となります。築年数や住宅の規模など、さまざまな要素が絡んできますので、運用を考えている際は特に注意が必要です。

競売のリフォーム物件は専門のサポート業者に任せるとお得

競売の際、一連の手続を代行してくれる不動産会社も存在します。また、購入後にリフォームを代行してくれる専門の業者と提携しているケースも多いです。全体的な負担を考慮すると、すべてを一人で行うよりも費用対効果に優れている点が魅力です。

まとめ

競売は専門の会社へ任せたほうが、無難であることについて述べてきました。競売にトラブルはつきものですので、トータルのパフォーマンスを考えると、不動産会社へ一任するのがベストであると言えます。安心して物件を入手するため、まずはお気軽にご相談ください。

競売に関する事や不動産の事なら全ておまかせ、ご相談も「アブローズ」までご一報を下さい。

ピックアップ記事

  1. 不動産売却における委任状取り扱い説明書
  2. 住宅ローンによる隠れ貧乏にならないために
  3. 実は厳しい税金滞納への対応
  4. マイホームを手放すことになってしまったら
  5. 相続時に名義変更をしないとどうなる?

関連記事

  1. 不動産基礎知識

    住宅ローンにおける催促と督促の違い

    催促や督促は貸したお金の返済や約束したことの履行などを求めるときに使わ…

  2. 不動産基礎知識

    競売の意味とは?

    土地や建物購入のために住宅ローンや借入をした場合の補償として、家や財産…

  3. 不動産基礎知識

    賃貸管理の契約書に印紙が必要な場合

    賃貸管理とはどのようなものかご存知でしょうか? 入居者募集から家賃集金…

  4. 不動産基礎知識

    抵当権付きの物件を競売で購入するときの注意点

    競売で物件を購入するとき、その不動産に抵当権が付与されているかどうかは…

  5. 不動産基礎知識

    持ち家を売却する際に踏まえておくべきポイントとは?

    所有する土地や建物を売り払うことで売上金を得る不動産売却。その中で最も…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 任意売却

    任意売却の成功事例
  2. 不動産基礎知識

    占有者が競売に与える影響とは
  3. 不動産基礎知識

    賃貸経営への考え方が利益率に影響を及ぼす
  4. 離婚と不動産

    離婚は結婚以上にエネルギーが必要 ~お子様や財産の問題はしっかり話し合いましょう…
  5. いろいろ

    離婚で掛かる費用と貰えるお金
PAGE TOP