将来の生活スタイルの変化を予想して、住宅購入をする際に”売却を前提”で購入する方も少なくありません。今回は「不動産売却前提ローン」の仕組みやメリット、売却時の耳寄り情報を紹介させて頂きます。
不動産売却前提ローン
住宅ローンは、自身の収入・その他担保・保証人等があって初めて組む事が出来るローンです。自身の持っている「不動産(住宅)を売却する事を前提」に借り入れ、その売却金で返済をするローンの事を『不動産売却前提ローン』といいます。
毎月の返済はもちろんありますが、支払うのは利息分だけなので、月々の負担が少ないのが他のローンとの違いです。
メリット・不動産売却ローンの魅力
売却時期や新しく家を買い替える時などのタイミングが合わず、結果損をしてしまった!というケースがあるように、家の売却の時期はきちんと見極めなければなりません。
ここでは、不動産売却前提ローンを組むことで、得られるメリットをご紹介しましょう。
売却時期に余裕が出来る
上記でお伝えしましたが、不動産の売却価格の相場には変動があり、時期を見誤ると損をしてしまいます。不動産を売却するなら最初に「売却希望価格」を設定することで、その時々の相場を見ながら余裕をもって売却が出来るようになります。
他のローンに比べ低金利
一般的な無担保ローンは担保を設定しない代わりに、毎月の返済額が大きく金利が高いのが特徴と言えます。それに対して不動産売却前提ローンは、月々の返済は利息のみで、現在住んでいる家を担保に借り入れる仕組みなので、金利も低く設定されているケースが多いのが特徴です。
融資額が大きい
売却予定の住宅の「不動産価値」によって融資額は変わりますが、住宅を担保として借り入れを行うので、カードローンや無担保ローンより融資額が大きくなります。まとまった資金が必要な方で、借り入れ用途を住宅に限定したくない方にはメリットが大きいと言えます。
売却編~不動産会社の耳寄り情報~
マンションに限らず、不動産の価値というものは「不動産屋さんの主観・経験」により変わってくる事があります。また、築年数によって売り出し価格と成約価格(取引価格)に差が生じます。
●売り出し価格→不動産会社がチラシやサイトに記載し販売する値段のこと。
●成約価格→不動産売却の時に売主と買主(不動産会社)が合意して決めた売却価格のこと。
以上のことから、売却する際は複数の不動産へ見積もりを依頼するのをお勧めします。不動産会社に見積もりをお願いすると、「営業が酷く断ることが出来なくなる」という事は昔の話で、現在は断った後も執拗に営業の電話や訪問をしてくる不動産会社は減っています。
まとめ
不動産売却前提ローンの魅力やメリット、売却時の耳寄り情報を紹介させて頂きました。如何だったでしょうか?将来生活スタイルが変わる事で、手に余る住宅を手放す時がくる事もあるでしょう。その時は、信頼できる専門家の力が必要になるという事を心に留めておいてください。
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