債務整理

競売における公告とその流れ

競売の入札を行うには、その情報を入手しなければなりません。「競売の入札期間の公告」についてどのような流れになっているのかを紹介したいと思います。

■配当要求終期の公告

競売の対象の物件には、債権者がつく場合がほとんどです。公開されてない債権者がいた場合には期間を設けて申し出ることができる期間のことを、「配当要求終期の公告」と言います。当該所有者に対して不動産の担保をとらないで債権の資格がある場合には裁判所への申し出が必要となります。

■期間公告の内容は

入札期間や入札に関する流れを裁判所によって2週間前から情報公開を行うことです。

①入札対象となる売却不動産
競売での売却不動産を公開します。

②入札における最低売却の価格
裁判所が決めた最低の売却価格が決められています。その価格以上で入札を受け付けることができます。最低価格から下の値段では無効となってしまいます。ほとんどの場合、入札に参加するのは不動産業者か、購入者の依頼を受けた専門業者が入札に参加します。落札する金額は、その中から最も高い金額の購入者に決定されます。

③入札を行う日時と場所
東京地方裁判所の入札期間は8日間になっていますが、1週間以上から1か月以内の範囲で行います。

④開札期日の日時と場所
期日内でおこなわれる入札の最高価格の買受申出人が落札となります。1番目の買受人が辞退した場合は、次の順番となる買受人が落札することとなります。

⑤事件番号の表示
競売によって売却される物件のことを事件といい番号が付けられています。

⑥売却決定期日場所
最高額入札者に買受人になる資格があるかの判定を行って、決定すれば「売却決定日」の通知をもらいます。その後1週間くらいで、売却決定が確定となります。

・「執行抗告等」=不服申立てをすること。

執行裁判所の裁判により不利益を受けた者 (債権者,債務者あるいは第三者) が,手続的瑕疵を主張して裁判の取り消し・変更を求める不服申立方法。

⑦買い受けの申出保証の額と提供の方法
買い受けをする場合には、入札の保証金を事前に購入価格の2割を納めなければなりません。保証金は、入札できなかった場合には返還されますが、「買受人に決定」した場合のキャンセルに対しては没収の措置を行います。これは、いたずらに競売の進行を妨げないようにする為の規則です。本当に買いたい人が入札するための仕組みです。

■裁判所の告知

期間入札の情報は、裁判所の掲示板にて公開されますが、官報の住宅情報誌によっての公開や新聞での告知もあります。インターネットでも閲覧が可能ですが、個人情報の保護により人名などは、黒塗りの表示をされていますが、部屋の写真なども公開されているので参考になります。

「競売の入札期間の公告」とその流れや手続きについて紹介しました。競売では安く売られてしまいますが、「任意売却」の可能性を求めるなら専門の不動産会社にお任せください。

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