任意売却

任意売却の対象物件を売る側と買う側の評価

最近は、不動産投資目当てに物件を購入する場合があります。任意売却の物件は、買う側と売る側のメリットを理解する事で、今後の状況次第では、売買交渉の目安として認識する事ができます。任意売却を考えている場合のメリットと買う場合のメリットを理解して交渉に備える事です。

任意売却で物件を売る側のメリット

住宅ローンの支払いを滞納した際、督促に応じない場合には、分割払いの権利が無くなってしまいます。一括払いしか方法が無くなってしまうと、結果的に、競売か任意売却のどちらかで、債務の処理を行う事になってしまいます。この場合の任意売却のメリットを紹介します。

1.売却価格が通常の市場価格と同じように取引されます。競売では、市販価格の70%位で取引されるので、取引価格に差が出てしまいます。任意売却の方が高く売れる可能性が大きいのです。

2.自分の意思で任意売却を進める事ができますが、競売では、所有者の意思は無関係となります。相談する立場にないのです。

3.任意売却専門の仲介人に委託する事で、銀行などと交渉して設定権を解除し、売却がスムーズに行えます。

4.買手を見つけてもらって、契約においても不利益にならないようにサポートしてもらえます。

5.売却後、債務の返済について無理なく返済できるように交渉してもらえます。

6.引っ越し時期の交渉、引っ越し費用等も交渉してもらい、自己再生のスタートができるようになります。

任意売却で物件を買う側のメリット

競売などでは、管理状況がわからないので、任意売却の方では内見することが可能な分、安心です。安いだけで問題がありそうな競売物件は、専門的な知識がないと購入しづらいのです。購入してからも、不法に占拠している人への対応や残された家具などの処理は、法的な手続きを得てから処分する事となり、法律にもある程度理解していないと扱いづらい点が多いです。

1.内見で状況がわかる

2.期限がある程度限られているので、その分安くなる可能性はあるので、新中古物件の場合には、メリットが多くなります。ただし、競売の基準となる市場価格の70%以上でなければ、売る側のメリットが無くなってしまいます。

3.差押えや抵当権の解除を見極める。
差押えや抵当権の解除が困難な場合は、契約を無効にできます。ただし、相手側には、支払い能力がないので、契約違反を問う事は無理だということを理解しておきましょう。

4.瑕疵担保責任が改正
契約不適合物件は、本来は契約できないのですが、その分を考慮して交渉材料にして安くする事ができます。ただし、買う側のリスクもある事を理解しておきましょう。

任意売却の物件の評価

売る側にしてみれば、競売に比べたらメリットは大きいです。自分の意思で判断して、今後の生活にもある程度、再生の可能性を見出す事ができます。競売のように、全てを失って、住むあてもなく追い出される事を考えた場合には、メリットは大きいです。

投資などで、任意売却の物件を購入する場合の評価としては、瑕疵などの見えないリスクはあるものの、内見から実質的な評価と値段を考える事ができて、ある程度安く購入できる可能性もあり、お宝物件を手にする事もできます。

まとめ

任意売却は、物件の評価として、売る側にも買う側にも大きなメリットがあります。それぞれの立場を理解した上で交渉する事で、ウィンウィンの関係で取引を成立する事が可能になります。もちろんデメリットがないわけではないですが、その分の理解を差し引いても、任意売却の物件価値は高いのです。

任意売却に関する事や不動産の事なら全ておまかせ、ご相談も「アブローズ」までご一報を下さい。

ピックアップ記事

  1. マイホームを手放すことになってしまったら
  2. 督促状の納期限とペナルティについて
  3. 不動産の売却に年齢制限はある?
  4. 不動産売却における委任状取り扱い説明書
  5. 相続時に名義変更をしないとどうなる?

関連記事

  1. 任意売却

    競売に関する「期間」とは?

    住宅ローンを滞納してしまい「競売」が行われることになった場合、どのよう…

  2. 任意売却

    任意売却で解決する税金滞納と差押え

    任意売却の場合は、多くの方が住宅ローンにおける滞納が原因になっています…

  3. 任意売却

    相続放棄による競売

    相続放棄とは、誰もが聞いたことのある言葉だと思います。相続するものによ…

  4. 任意売却

    裁判所の職権による変更とは何か

    競売では、スケジュールが公告され手続きが進んでいても取下や取消になる事…

  5. 任意売却

    必見、競売における未登記建物の対処法

    競売に至る理由は、ケースバイケースなので一概には述べられません。しかし…

  6. 任意売却

    任意売却をする際の連帯保証人との関係

    金融機関で住宅ローンを契約する際、連帯保証人の有無を記す項目があり「無…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 債務整理

    競売の売却決定日とは?
  2. 不動産基礎知識

    耳寄り情報! 売却前提の住宅ローン
  3. 債務整理

    競売物件に賃借人がいる場合
  4. 任意売却

    自己破産でも任意売却することのメリットとは?
  5. 離婚と不動産

    ”子あり離婚”におけるデメリット
PAGE TOP