不動産基礎知識

住宅ローンを利用した資金計画の立て方

マイホームを購入しようと決心し、モデルハウスやモデルルームを巡っていると気分が高揚し、ついつい勢いで借入額を増やして予定よりも高額な物件を購入してしったという話は少なくありません。

LP_banner_02

しかし、この借入額を増やしたことが後々の返済困難の原因となり、マイホームを手放さざるを得ないことになったりするので注意が必要です。マイホーム購入の際に住宅ローンを利用する場合の資金計画は大変大切です。しっかりと計画を立てましょう。

資金計画を立てるための要素の整理
マイホームを購入する際の資金計画で大切な要素は、返済額、返済方法、返済期間、自己資金です。
毎月の返済額ですが、賃貸住宅に住んでいるのでしたら家賃を基準にしてマイホーム所有で発生する固定資産税、修繕費などの費用を考慮に入れて決定しても良いかもしれません。
また、今後のお子様の養育費の支出予定なども考慮に入れて貯蓄計画と併せて返済額の決定をするようにしましょう。長期の返済となりますのでライフプランに沿った返済を考えることが大切です。
次に返済方法ですが、金融機関によって様々な返済プランが用意されています。低金利の今こそ固定金利にするという考え方もありますし、低金利が継続すると見越して変動金利にするという考え方もあります。どれが良いかは一概には言えません。

返済期間については長くても退職するまでで計画しましょう。余裕が出てきたら繰り上げ返済をすることを考えても上手く行かず、退職してからローンが支払えなくなってしまうということもあります。
自己資金の整理を行って、住宅資金に充当できる金額と貯蓄として手元に残す金額を決めましょう。全額を住宅資金にしてしまうと、何かあった時の備えが無くなり住宅購入後の生活が不安定になるためある程度手元に残すことが必要です。

借入額の上限を決めておく
毎月の返済額、返済方法、返済期間が決まったらいくらまでの借入が可能なのかを算出しましょう。ネットでも調べることができますが、ここまで整理が出来ていれば金融機関に相談に行っても良いかもしれません。
金利や返済方法についてのアドバイスも貰えると思います。住宅販売の営業とは異なるため無理な計画を推し進めてくることは無いでしょう。

借入額の上限を上げるためには?
生命保険の見直しや自家用車を手放すことで毎月の返済額を上げることができます。ご自身のライフスタイル、万が一の備えなどに影響を与える部分ですので、マイホームに対する価値観と十分に比較検討した上で決めるようにしてください。
収入の減少などが無くてもローンの返済が出来なくなってしまうのは、当初の資金計画、返済計画の見込みが甘かったというものが多いと考えられます。無理のない計画を立てるようにしましょう。

LP_banner_02

ピックアップ記事

  1. 督促状の納期限とペナルティについて
  2. マイホームを手放すことになってしまったら
  3. 実は厳しい税金滞納への対応
  4. 競売における売却基準価額とは何か
  5. 不動産の投資で不労所得生活を始めていくために考えること

関連記事

  1. 不動産基礎知識

    住宅ローン控除が40平米以上の住宅も対象に

    税制改正により住宅ローン控除にも改正が行われ、これまで床面積50平米以…

  2. 不動産基礎知識

    【不動産】売却するために必要な書類

    今まで住んでいた家を諸事情で手放すとなると、新たな生活拠点でのスタート…

  3. 不動産基礎知識

    競売物件の代金には消費税が課税されないの?

    競売物件の代金には消費税が課税されないというのは本当でしょうか。もし、…

  4. 不動産基礎知識

    マンションの法定耐用年数とは何か?

    今ではマンションは至る所に建設され多くの方が住んでいます。また、不動産…

  5. 不動産基礎知識

    競売物件の買い方は一般的な不動産売買と何が異なる?

    不動産の競売物件は、一般的な不動産場売買における価格相場と比較して安く…

  6. 不動産基礎知識

    不動産の投資で不労所得生活を始めていくために考えること

    普通であれば会社員になって給与を貰いながら生活していくことになります。…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 離婚と不動産

    家の建築中に離婚した場合
  2. 債務整理

    競売と公売、その違いについて
  3. 債務整理

    債務の相続放棄で注意すべきこと
  4. 離婚と不動産

    法律に基づく、離婚における財産分与の考え方
  5. 不動産基礎知識

    家を売る際に必ず必要になる引越しの注意点
PAGE TOP