任意売却

住宅ローンを利用する際の分割実行とつなぎ融資の違い

住宅ローンは基本的に建築された住宅に対しての融資となります。土地に対する融資は実は住宅ローンの範疇に入りません。それでも土地を買ってから自宅を建てるという方はいらっしゃいます。この場合どのようにして住宅ローンを借りるのでしょうか。

LP_banner_02

■ 住宅ローンの分割実行

住宅ローンによる融資は、通常では建物の引き渡し時に一回融資が実行され、そこから返済が始まるというのが基本です。しかし、まず土地を購入し、それから住宅を建てるという方が少なからずいらっしゃいます。このような場合にはどのように融資が行われることとなるのでしょうか。金融機関によっては分割実行(分割融資)を行うことで、土地建物への融資を行うことがあります。土地の購入時に1回目の融資実行をし、その後建築された自宅の引き渡し時に2回目の融資実行をします。このとき、それぞれ融資を行う際に抵当権の登記を必要とするなどの費用が掛かりますが、低い住宅ローンの金利で融資が受けられるというメリットがあります。

■ 土地購入から住宅ローン実行との間をつなぐ「つなぎ融資」

分割実行を行っていない金融機関から住宅ローンの融資を受ける場合には、つなぎ融資という方法を用いられることとなります。このつなぎ融資は、土地購入の融資を土地購入時から建物引き渡し時の住宅ローンの実行までの間、住宅ローンとは別の形で融資を受けることをいいます。このつなぎ融資は住宅ローンとは異なるために金利が高くなりますが、担保提供の義務は無かったりするので登記費用が掛からないというメリットあります。

■住宅ローンの分割実行とつなぎ融資ではどちらが有利か

結論からいうとどちらが有利かということは一概には言えません。金利が異なるとはいえ基本的には住宅完成までの短期間であり、諸費用はつなぎ融資のほうが掛からないことが多いため具体的な検討が必要となるからです。 いずれにせよ土地と建物の購入金額についての融資を受けることとなり、建物の購入金額だけの融資と比較して高額の借り入れとなり易い融資です。自己資金の割合や返済計画をしっかり立てて融資を受ける必要があります。 高額の借り入れ故に返済額も高額になってしまうと金利の上昇や収入の減少などの影響を大きく受けてしまいます。返済が苦しくなる前に金融機関での相談を受けることをお勧めします。また、分割実行ですと建物完成前に何らかのトラブルにより土地購入代金の返済が滞ってしまう可能性もありますが、融資を受けた金融機関に相談することで任意売却なども含めて解決策を協議することができると思います。また、任意売却が可能になれば任意売却専門の仲介業者に相談することで売買の実務に即したアドバイスや相談も可能となります。

LP_banner_02

ピックアップ記事

  1. 不動産投資による不労所得を得るための仕掛け作りとリスク
  2. 督促状の納期限とペナルティについて
  3. 在宅ローンの老後破産リスクは任意売却で回避しよう
  4. 相続時に名義変更をしないとどうなる?
  5. 不動産売却の時に重要な登記費用について

関連記事

  1. 任意売却

    競売の評価書から見えてくる落札すべき対象

    競売物件を手に入れたい方の理由はさまざまですが、欲しくなる物件の理由は…

  2. 任意売却

    不動産の売却時の固定資産税精算金の仕訳

    不動産を売却した際には、固定資産税の精算が行われることがあります。この…

  3. 任意売却

    競売で家から追い出しを受ける事になる前に

    何らかの要因により、家のローンを支払う事が出来なくなった場合、最終的に…

  4. 任意売却

    任意売却における内覧での対応を、デメリットにしない方法

    住宅の売却の場合は、内覧する事が一般的な方法です。任意売却は通常の販売…

  5. 任意売却

    任意売却とはどういう制度なのか?

    マイホームを購入するとき、不動産に適用されるのが抵当権です。もし住宅ロ…

  6. 任意売却

    少ない任意売却物件購入に関するトラブル

    住宅ローンの滞納を続けていると最終的に債権者から競売の申立てが行われ、…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 債務整理

    競売を停止することはできるのか?
  2. 任意売却

    競売の差し押さえとは
  3. 任意売却

    競売物件のリスクはどんなもの?
  4. 任意売却

    競売で家を買うときに発生する費用
  5. 債務整理

    競売物件明け渡しにおける「猶予制度」
PAGE TOP