今現在、持っている家を売ろうと思ったら、どの様な流れになるのでしょうか。今回は、家が売れるまでの流れを解説します。今後、家の売却を考えている方は是非とも、参考にして下さい。
まずは、家の相場を知ろう!
家を売却するのなら、まずは相場を調べる事から始めましょう。相場を知るための手段としては、次に挙げる様な物があります。
〇不動産業者の店舗に貼り出されている物件情報
〇不動産会社の新聞の折り込みチラシ
〇売り出し中の物件価格が掲載された不動産のポータルサイト
〇不動産の成約価格を知ることのできるサイト
不動産の実際の成約価格は、当初の売り出し価格より安くなる場合が多いので成約価格を知ることのできるサイトは重要です。不動産の成約価格を知ることのできるサイトには次の様な物があります。
「レインズ・マーケット・インフォメーション」
国土交通省から指定を受けた不動産流通機構が運営するサイトです。直近一年間の成約価格を知る事が出来ます。
「土地総合情報システム」
国土交通省が直接運営しているサイトです。成約価格以外に土地公示、都道府県の調査した価格を知る事が出来ます。
売りたい家の築年数、構造の種別(木造か、軽量鉄骨造りか、鉄筋コンクリート造りかなど)、床面積、近隣地などの条件が似た物件の売り出し価格と成約価格を知る事で、損しない値段で売り出すことが出来ます。また、相場より大きくかけ離れた高値で売り出してしまい中々買い手が見つからないと言った事態も避けることが出来る様になります。
不動産会社に家の査定を依頼しよう
査定には、大きく分けて、「簡易査定」と「訪問査定」の二つがあります。簡易査定は別名机上査定とも呼ばれ、実際に物件を見ずに情報だけで行う簡易的な査定の事です。これに対し、訪問査定とは、その名の通り実際に物件を不動産会社のスタッフが訪問し、詳細を確認して査定金額を付ける事を言います。
おすすめしたいのは、複数社できれば5社程度に簡易査定を依頼し、その結果を見た上で、2社に絞り込んで訪問査定をしてもらうというやり方です。査定額は不動産会社によって大きく異なる事がある為、必ず複数社に依頼しましょう。
不動産会社と契約しよう
売りたい家の相場を知り、不動産会社を絞り込んだら、次はいよいよ不動産会社との契約です。売り主となるあなたとお客となる買い主の間を取り持つ、媒介契約という物を結びます。媒介契約には次に挙げる様な種類があります。
一般媒介契約
同時に複数の不動産会社と契約することが出来ます。売り主への報告義務がありません。契約期間は3ヶ月です。
専任媒介契約
同時に契約できる不動産会社の数は1社のみです。売り主への報告は二週間に一度以上が義務付けられています。契約期間は3ヶ月以内です。
専属専任媒介契約
同時に契約できる不動産会社の数は1社のみです。売り主への報告は一週間に一度以上が義務付けられています。契約期間は3ヶ月以内です。
一般媒介契約であれば、複数の不動産会社と同時に契約する事が許される為、多くの人に物件を診てもらえる可能性がありますが、一般的に、専任媒介契約や専属専任媒介契約の方が、売り主の物件を推してもらいやすいと言われています。
そして、この2つの違いは、自己発見取引(売り主が自分で見つけた相手との取引)が許されているかどうかです。専任媒介契約であれば許されていますが、専属専任媒介契約であれば許されていません。この点だけ注意してください。
また、媒介契約の期間は3ヶ月以内と決められている為、もしも不動産会社に不満がある場合は、契約期間が切れた後に別の不動産会社と契約し直しましょう。
買い主と契約を交わし、家を引き渡そう
媒介契約を交わした不動産会社の販促活動(店頭、情報誌、サイトへの物件情報の掲載)で買い主が現われたら、たいていの場合、条件交渉があります。価格を売り出し価格から下げて欲しいという要望が出る事も多いので、あらかじめ、この金額までなら下げる。それ以上は下げないという線を決めておいた方が良いでしょう。交渉がまとまったら契約書を交わして家を引き渡します。契約書は不動産会社が作成してくれます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、家を売りに出してから実際に売買が成立するまでの流れをご紹介しました。不動産の売買には信頼できる不動産会社の存在が必要不可欠だという事が解って頂けたと思います。
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