612

債務整理

難解な競売の配当要求申立てについて詳しく紹介

競売をおこなう場合は、債権者が債務者の担保となる物件を競売にかけることがほとんどです。自ら競売に出すことは少ないでしょう。競売にかけられる物件は、債権者が1組だけとは限らないのです。そのことを含む、競売の配当要求(はいとうようきゅう)について紹介しましょう。

■「配当要求の終期」の公告は

競売の申立から始まり。「競売の開始」を決定することで、競売の不動産が差押えとなるのです。競売の手続きでは、差押えの登記を裁判所で完了することによって、「配当要求の終期」を裁判所書記官が公告することになります。

「配当要求の終期」とは、差押え登記による競売物件の目録を広告します。もしも、当該対象物件に他の債権者がいる場合には、申し出て下さいという制度なのです。執行裁判所に配当要求の終期の公告を、おこなうことが義務付けされています。

公告されたその後に、3か月から半年にかけて、競売の開札が始まることになります。「配当要求の終期の公告」によって、多くの競売物件は、競売の入札にかけられることになります。中には、債権者との了解を得ることで、競売の停止がおこなわれたり、場合によっては、「任意売却」へと移行することもあります。

■配当要求の仕組み

配当要求の終期をおこなった場合に、競売の売却許可が3か月以内に出なかった場合には、自動的に延長となります。延長の期間は3か月あとに延長となるのです。裁判所は、競売による売却で、抵当権などの担保の権利が消滅することを、他の債権者にも届け出をおこなうことを促します。

代表的な債権者は、通常ならば届け出をおこないます。届け出をおこなわなかった場合に、先に届け出をした債権者が負うべき費用が、無駄になることによって損害を生じる場合も考えられます。その場合には、損害賠償の対象となる可能性があるために、債権者の対象が自分だけだとしても、後のトラブルを避ける場合にも「債権の届出」は、必要な行動となります。

◎弁済済みの債権
債務者が支払いにより担保権がゼロになった場合にも、登記を抹消しておかないと、競売の申立人が不利益を受ける可能性が生じます。

◎無剰余売却の禁止
・優先債権がある場合には、入札価格の「買受可能価額」が手続き費用と、優先債権者の手にする見込み額の合計に満たない場合には、売却の禁止となります。

・優先する債権者がいない場合には、「買受可能価額」が共益費用の見込み額を、超えない場合に禁止になります。無剰余通知があった場合には、差押債権者は3つの条件の1つでも証明しなければ、競売の取り消しをおこなうことになります。

①買受の申し出を自らおこなうこと
②余剰が生じる
③優先債権者の同意を得ること

※1週間以内に手続きしなければ取り消しになります。この場合の費用の負担は、差押え債権者の費用負担になってしまいます。

◎住宅ローンの残金がある競売
サラ金などが、債権の回収の為に住宅ローンの残金に、満たない価格での売却を認めてはいません。先に担保が設定されている不動産を強制競売が、出来ないことになっています。

※以上のように無剰余競売の通知を受けた、競売の申立人が損害を被るケースが起こるので、トラブル防止の為にも「債権の申立て」が必要なのです。

■配当要求の申し立てについて

強制競売申立人が差押登記を実行してしまった場合に、他の債権者が、「配当要求の終期」までに、申立てがなければ、競売の売却代金から配当(債権者の割合に応じた金額)を受ける機会が無くなってしまうのです。
ただし、競売不動産が売却される時点までは、3か月ごとに「配当要求の終期」が更新されることになります。その期間中に、他の債権者は、配当要求の申立てが必要です。

◎配当要求ができる債権者
「債務名義の正本を有する債権者」や「差押登記後に登記された仮差押債権者」と「一般の先取特権者」となっています。

※売却条件の確定によって、物件明細書を作成し、現況調査報告書や評価書の3点セットが公開されることになり、法律関係や以上のような事実関係を把握することができます。

■まとめ

競売の配当要求の申立てについて詳しく紹介しましたが、法律の解釈は難しくなっています。競売や任意売却については、専門に取り扱う不動産会社にお任せください。

不動産の賃貸管理や不動産の投資のことなら全ておまかせ、ご相談も「アブローズ」までご一報ください。

ピックアップ記事

  1. 不動産売却における委任状取り扱い説明書
  2. 不動産売却の時に重要な登記費用について
  3. 在宅ローンの老後破産リスクは任意売却で回避しよう
  4. マイホームを手放すことになってしまったら
  5. 実は厳しい税金滞納への対応

関連記事

  1. 0d6a2b39f52f4f15938f0c3d43da7534_s

    債務整理

    債務整理のメリットとデメリットとは?

    債務整理の主な方法には、任意整理、個人再生、自己破産の3つがあります。…

  2. 090a34171e2576195ef03bfa409c078a_s

    債務整理

    競売の買受人と原始取得

    競売物件には様々な事情の物件があります。よって、必ずしも良い物件ばかり…

  3. 80dc818397688d05ed6b9a90634c1e49_s

    債務整理

    なんと競売に、ローン制度がある!!

    ほしい競売物件があるが、オフィス・アパート・マンション・ホテルなどで、…

  4. tuchimoto07100I9A6603_TP_V

    債務整理

    そもそも「競売」とは?

    不動産に関連してなにかと目にする「競売」というワード。TVなど各メディ…

  5. 785ba0893bad370e732102282bce977b_s

    債務整理

    競売における抵当権の内容と効力

    競売とは、住宅ローンの支払いができなくなった為に、金融機関や保証会社が…

  6. b213ddbd20229225418d1215f9f0ccfb_s

    債務整理

    借金返済の催促を無視するなら債務整理がお勧め

    借金を抱えてしまって返済が出来なくなってしまうと、精神的に追い込まれて…

おすすめ記事

  1. 102b72e5d5e3dff4fa89fd7c794b97c5_s
  2. YOTAKAPAKU6526_TP_V
  3. maxeIMGL8761_TP_V
  4. c5397c02d905e430d82edc09e1c2e0fc_s
  5. YUSEI_9V9A5290_TP_V

おすすめ記事2

  1. taxes-2638814_1280
  2. aa123ff9bd5108baef327f3824597840_s
  3. bde549aac70c4878861da4c8b1a562f7_s

特集記事

  1. 64
  2. 66
  3. fraud-3229757_1280

アーカイブ

  1. d58f014d5c15a3554e2549eba31fd032_s

    不動産基礎知識

    賃貸経営における自己資金の重要性
  2. OOK3S0420140125180412_TP_V

    債務整理

    債務の返済における優先順位について
  3. 0783825fbce5157107ea401b8d87e432_s

    不動産基礎知識

    住宅ローンの破綻は家庭の破綻に繋がりやすい
  4. hourglass-1703349_1280

    任意売却

    不動産の売却益に課せられる税金
  5. maxeIMGL8761_TP_V

    債務整理

    競売の続行決定とは何なのか?
PAGE TOP