債務整理

競売での売却許可決定と代金納付の通知

競売で入札に参加して、落札者が正式に買受人となるには、裁判所の売却許可決定が必要になります。その後で代金納付の通知が届き、手続きを行うのです。競売での売却許可決定通知を受けるには、どうすれば良いのか紹介しましょう。

競売の落札してからの流れ

競売物件を手に入れるには、競売の落札後の流れを把握する事が大事です。入札に参加して、せっかく落札しても手続きを行わなければ、競売物件を手にする事はできません。残りの代金を支払って、登記を自分名義に変更する事で完了となるわけです。

1-開札結果の確認
入札に参加したら、開票日に「最高価買受人」が決定して次順位買受申出も決まります。「最高価買受人」が何らかの理由で、買い受ける事ができない場合には、次順位買受申出を、開票日に執行官に申し出る必要があります。

2-売却許可決定を取得する
落札が決まって「最高価買受人」になっても、まだ正式に裁判所が認めた事にはならないのです。売却許可決定の為には、「最高価買受人」が競売物件の取得にふさわしいかの判断をする事になります。競売物件の持ち主や、過去に買受人として、支払いが行われなかったりした場合には、売却許可が出ないのです。開票日から約1週間で「売却許可決定」が通知を受ける事ができます。これによって正式に「買受人」となるのです。

3-競売の代金の残りを支払う
入札参加者は保証金として、競売物件の売却基準価額の2割に相当する金額を先に納めていますので、残りの代金を支払わなければなりません。売却許可決定から1週間後に代金納付の通知が届いたら、残金を1カ月以内に裁判所に納付します。必要になる書類も裁判所に納める事になります。

4-登記を行う
競売の代金と必要書類を裁判所に納めると、約2週間で「登記識別情報通知」が郵送されてきます。裁判所は、所有権移転の登記を法務局に依頼して登記の完了となります。

競売物件の売却許可決定の注意点

「売却許可決定」の書類は裁判所で受け取る事になります。郵送による通知は行っていないので、注意が必要です。金融機関での融資を受ける為には、「売却許可決定」は証明書として必要になるので、保管する必要があります。
売却許可決定と共に、裁判所にて「事件記録」の閲覧をする事ができます。物件に関しての多くの情報が記載されているので、いわくつきの物件の内容を知る事ができるのです。

まとめ

競売での売却許可決定は、正式な買受人を確定する者であり納付通知は、支払いを完了する為の納付書なのです。これを完了してこそ、「所有権移転の登記」が完了して自分の所有物となるのです。

競売に関する事や不動産の投資の事なら全ておまかせ、ご相談も「アブローズ」までご一報を下さい。

ピックアップ記事

  1. 在宅ローンの老後破産リスクは任意売却で回避しよう
  2. マイホームを手放すことになってしまったら
  3. 住宅ローンによる隠れ貧乏にならないために
  4. 不動産売却における委任状取り扱い説明書
  5. 賃貸経営を行うのに宅建の資格は必要?

関連記事

  1. 債務整理

    競売における立ち退き ~家財の取り扱いに注意~

    競売物件を落札しても、問題が残る場合があります。そこに住んでいる人の立…

  2. 債務整理

    競売物件の転売について

    一般的な物件より割安な競売物件。これを手に入れて転売すると儲かるのでは…

  3. 債務整理

    競売引き渡しまでの流れと注意点

    競売物件は、通常の不動産を取得する際に比べ、安く購入できるメリット(一…

  4. 債務整理

    競売における「預託金」とは何か?「預託金」と「保証金」の違いは?

    「預託金」とは、敷金や保証金といったアパートなどの賃貸借契約の際に、借…

  5. 債務整理

    競売の配当金優先は税務署!?

    債務者がローンなどの返済が滞った際に、所有していた物件は債権者の申立て…

  6. 債務整理

    競売物件の購入とは ~結局、損なの?お得なの?~

    人生のなかで、もっとも大きなお買い物といっても過言ではない「土地・建物…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 相続

    相続における株式の売渡請求とは何か
  2. 任意売却

    競売における買受申出保証額とは何か
  3. 債務整理

    自宅が競売にかけられる理由について
  4. 債務整理

    競売の必要書類あれこれ ~失敗しないようにチェックしよう~
  5. 不動産基礎知識

    抵当権付きの物件を競売で購入するときの注意点
PAGE TOP