住宅ローンなどの滞納により手放すことになった物件は、その後競売にかけられることが一般的なケースです。しかし、その基準価格というのは誰が一体、どのようにして決められていくのでしょうか?今回は、競売物件における基準価格について紹介します。
どうして安いの?
皆さんが物件を購入するときは、不動産会社のサイトなどを見ると思います。裁判所の競売物件の概要が掲示されることもありますが、これも物件探しという意味でも一つの手段です。
競売物件の値段を見るときに注意しておきたいのは、物件の価格とその物件がある場所の平均的な地価(マンションの場合は価格)そのものですね。もし、その物件が平均的な地価並みだったら問題はないのですが、物件価格は安くなっているのはどうなのでしょうか。
実は、売却基準価額が大きく影響されているからです。その仕組みについてこれからお話ししていきましょう。
売却基準価額
平均的な数値から見る場合、市価の4~5割程度にとどまっていますね。これが売却基準価格となっています。一般的に地価が高いところの物件が競売にかけられたとしましょう。売却基準価格にのっとり市価の4~5割程度へと値下がりしますので、当然ながら人気は高くなっていくことでしょう。
この売却基準価格は、不動産鑑定士の公平かつ中立的な鑑定に基づき正当なる判断を下し、この物件ならばその額が適しているだろう、という判断のもと値段が決まります。これをもとに競売はスタートしていくわけです。
買受可能価額との関係
それでは、実際に入札してみることにしましょう。希望の物件を見つけたら、内容などをしっかりと見極めてから入札に関する手続きを済ませます。買受可能価額は売却基準価額の8割であるという決まりの下、実際の入札はその8割以上の値段であれば問題はない、ということです。
競売で大事なこと
競売にとって大事なこと、それは売却基準価額と買受可能価額を把握することです。周辺の地価も把握しておくことも大事で、売却基準と買受可能の二つの価額を把握しましょう。
何よりも重要なのは、競売物件そのものにも注視しながら最適な場所を見つけ、適切価格を見極めることです。
まとめ
以上、競売における基準価格について紹介してまいりましたが、周辺の地価と売却基準価額、買受可能価額をも把握することも大事ですね。つまり、売却基準価額は競売における基準価格そのものだ、ということです。
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