もし、所有している現預金や不動産などの総額が高額であれば、相続税の基礎控除額を超えてしまうかもしれません。そして、それらの資産を遺産としてできる限り多く遺族に残したいと思うのであれば、相続のプロフェッショナルに相談されることをお勧めします。
相続のプロフェッショナルとは?
プロフェッショナルとは、その道の専門家であって、その専門分野を仕事にして生活の糧にしている人々のことです。相続に関する専門家には、司法書士、弁護士、税理士などが挙げられますが、相続税を出来る限り抑えたいということであればやはり税理士が相応しいといえます。
しかし、税理士であれば相続税のプロフェッショナルかというと決してそうとは言えません。医者にも小児科や内科といった専門分野があるように、税金にも相続税以外に所得税、法人税、酒税、消費税と数多くの種類があり、それぞれに特化する税理士がいるくらいに奥深い内容になっています。したがって相続税について深い知見を有する税理士でなければ、例え税理士であっても相続税のプロフェッショナルとは言えません。
相続のプロへの相談に当たって
相続税の相談をするためには税理士を選ばなければいけませんが、このとき税理士なら誰でも大丈夫だと思わないことが大切です。税理士である以上、相続税の相談を受ければ対応しますし、実際に相続が発生したときには相続税の申告の手続きも行うことでしょう。しかし、相談する税理士の相続税についての知見と提案力の有無によって納める税額が百万単位で異なることもありますので注意が必要です。
なかには千万円単位で変わったという話もあります。税理士に支払う報酬の安さだけで選んでしまうと、このような問題も起こり易いかもしれません。税理士の中でも相続税の相談は相続税のプロフェッショナルである税理士に相談するようにしましょう。
相続のプロを探す
税理士の中でも相続税のプロフェッショナルを探すにはどうしたら良いのでしょうか。まずは可能であれば時間の余裕を持って探すことです。特に相続税は生前から準備をすることで節税の効果は一段と高まります。死亡してからではなく、生前からの行動が大切です。
次に相続税の相談を受けているだけでなく、実際に申告している税理士を探しましょう。実際の申告を通して知見は積み上がっていくものです。また、相続税について出版をしていたり、講演などをしたりしている税理士であれば相続税を専門としている又は相続税を得意とする税理士である可能性が高いです。
税理士報酬を多少多く支払ったとしても、それ以上の節税効果のある提案を受けられるのであれば報酬は結局安かったということになりますから、税理士選びでは妥協しないことが大切です。