不動産基礎知識

不動産競売が実行されることによる影響

住宅ローンの滞納を続けた結果、不動産競売が実行されると色々な影響が出てきます。
特に公告がされると、その影響は顕著に現れることとなります。一体、どうしてでしょうか。

LP_banner_02

不動産競売の公告まで
競売開始決定の通知を受けてもしばらくの間は債務者が競売実行の影響をあまり実感することは無いでしょう。裁判所の執行官から何回か連絡を受けて競売の説明を受けたり、聞かれたことに答えたりすることがあるくらいです。
やがて執行官が競売の目的不動産の評価を行うための調査に入る旨の説明をし、評価人を連れて家にやってきます。債務者が拒んでも、居留守を使っても無駄です。
その場合には、鍵は強制的に解錠されて建物内の調査が始まるからです。これらの調査は物件明細書・現況調査報告書・評価書の3点セットと呼ばれる競売物件の資料作成の一環で行われるものです。
これらの調査が完了すると期間入札のスケジュールが決まります。

不動産競売の公告の実施
執行官と評価人による調査が終了し、3カ月程度が経過すると、「公告」が行われます。裁判所によって3点セットと併せて競売物件の情報が公開されます。ネットでも情報が公開されますので広く知られることになるのです。これにより物件を確認しに来る人が現れるようになります。
なかには近所の方から情報を得ようとする人もいますし、競売物件の中を見せて欲しいと頼んで来る人もいたりします。この時点で競売の影響の大きさを実感することになります。経済的な事情でローンが払えなくなってしまい競売にかけられてしまうことは、ある意味やむを得ないことなのですが、近所にまで競売の事実が広がるのはこのような物件調査が頻繁に入るからというのが大きな原因です。少し詳しい方ならネットで競売情報を調べたりするかもしれません。

近所の目が気になるのであれば
競売で一番苦しいのは、ご近所の目だという話もあります。特に小さな子供がいると親としては、心苦しいところでしょう。
近所に知られることなくマイホームの売却をしてしまいたいと考えるのであれば、任意売却がお勧めです。任意売却であれば裁判所の公告がないため、近所には単に引越しをしているとしか思われません。なかには配当要求終期の公告によって開示される情報から見込みで動く業者もいますので、実際には競売開始決定の通知の少し後から近所で噂になってしまうこともあるかもしれません。そのようなリスクも考えると債権者が競売開始の手続きを取る前から動かなければいけません。
マイホームを手放すことはやむを得ないにしても、競売による精神的なストレスを回避したい場合の選択として任意売却をご検討ください。

LP_banner_02

ピックアップ記事

  1. マイホームを手放すことになってしまったら
  2. 実は厳しい税金滞納への対応
  3. 賃貸不動産の経営管理を安易に考えてはいけません!
  4. 相続時に名義変更をしないとどうなる?
  5. 不動産売却の時に重要な登記費用について

関連記事

  1. 不動産基礎知識

    競売で購入した住宅に占有者がいた場合の対処

    通常の不動産売買に比べてリーズナブルな傾向にある不動産競売。しかし安さ…

  2. 不動産基礎知識

    不動産 競売物件で使用する用語を理解しましょう

    競売物件とは、裁判所で競売にかけられる土地や住宅、不動産のことをいいま…

  3. 不動産基礎知識

    競売物件の購入と抵当権の関係

    不動産投資や安いマイホームを手に入れる手段として、裁判所の行う”競売”…

  4. 不動産基礎知識

    競売の終結と取り下げにみる競売の回避方法

    不動産が競売に掛けられるととても安い金額で売却されてしまい、最終的には…

  5. 不動産基礎知識

    競売物件が延期される時とは?

    競売で良い条件の物件を購入したい方は数多くおられるでしょう。しかし、競…

  6. 不動産基礎知識

    不動産競売の入札制限について

    裁判所で行われる不動産競売で買受の申し出は入札によって行われます。入札…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 任意売却

    【抵当権とは】~任意売却について~
  2. 相続

    結婚と相続と財産分与
  3. 任意売却

    転職がきっかけで不動産ローンが滞った場合は急いで任意売却を
  4. 任意売却

    任意売却の無料相談で今後の方針を決定
  5. 相続

    相続における建物の評価について
PAGE TOP