不動産基礎知識

家を売る時は、リフォームしない方が良い!?

家を売る場合は、新築からある程度年数を経ていることが多いでしょう。まれに新築物件が売りに出されることもありますが、住宅売却の多くは築何年~数十年と言う感じでしょう。売主は住宅をリフォームしてから後に売りに出した方がいいと考える方も多い様です。しかし、実際には、売却物件のリフォームはしない方が良いという事をポイント毎に解説します。

家を売る時のリフォームについて

家を売却する売主側は、リフォームをして、”掛かった費用は売却する費用に上乗せすればいい”、”綺麗な家の方が高額で買って頂けるだろう”という風に考える方が多い様ですが、買主は、多くの場合、物件を購入してからリフォームを施すことを考えています。

売却前にリフォームに掛かった費用を売却金額へ上乗せしても、必ずしもその値段で家が売れるわけではありません。買主は、中古物件を出来るだけ安く買いたいと望んでいます。新品に近い綺麗さよりも安さを求める傾向にあります。

不動産情報サイトを見ていると、リフォーム済みの物件が高値で売り出されていることがあります。しかし、これらの物件の多くは不動産業者が売主です。不動産業者は、中古住宅を相場より安く買取りして、リフォームして販売しています。つまり、一般の人より、安くリフォームできる仕組みを持っているのです。

また、リフォームをどうしてもしてから売りたいというのであれば、フルリフォームよりも、簡易リフォームなどが効果的でしょう。家に内覧者が来られて、劣化の印象を強く抱いてしまう様な点はプラスの印象にはなりません。破れたふすま・壁紙・キズや汚れのある壁、床などです。リフォームをするならこれらの箇所に留めて置きましょう。

リフォームに伴うリスク

部分的なリフォームは良いとしても、総合的なリフォーム、フルリフォームは見合わせた方が良いでしょう。理由は以下に列挙します。

〇多額の費用を用意しなければならない
一戸建てを完全にリフォームするときにはおおよそ400万円ほどの予算を要します。それだけの金額を掛けてリフォームしても売却価格が必ずしも400万円高くなるわけではありせん。

〇リフォーム作業に1カ月以上の期間がかかることもある
3LDKタイプの住宅にフルリフォーム作業を施すなら、空家状態で1カ月程度の期間がかかります。納期の遅延や手直し作業などが入れば、さらに長くなります。

〇刷新した作業内容によっては売れなくなる
せっかくお金を掛けてリフォームをしたとしても、そのデザインが、買主の好みでなければ、家は売れません。中古物件を探している買主は、自分の好きなように手を入れることを前提にしていますから、見た目が綺麗になっていても好みに合わないなら買わないでしょう。

修繕やハウスクリーニングを行う

不具合や汚れの除去があれば、対処した方が売れやすくなります。修繕箇所について具体的に言うならば、床や壁の修繕などです。ハウスクリーニングは、部屋の広さによりますが、3万円~10万円相当が相場で、作業期間は半日あれば終了します。

家を内覧に来られる方のために、印象を良くすることが重要です。部屋や廊下は整理整頓して明るく見えるようにしておきましょう。印象を良くすることで、契約成立にもつながり易くなります。

まとめ

家を売る前のリフォームはなるべく避けるようにしましょう。リフォームについて、またリスクについて、修理箇所や家の印象を良くすることなどをお伝えしました。

不動産の事なら全ておまかせ、ご相談も「アブローズ」までご一報を下さい。

ピックアップ記事

  1. 競売における売却基準価額とは何か
  2. 住宅ローンによる隠れ貧乏にならないために
  3. 不動産の売却に年齢制限はある?
  4. 不動産売却における委任状取り扱い説明書
  5. 督促状の納期限とペナルティについて

関連記事

  1. 不動産基礎知識

    不動産競売の予備知識 抵当権とは?

    債務者から土地や建物を差し押さえ競売にかけるという不動産競売の仕組み。…

  2. 不動産基礎知識

    夫婦で借りて、返済する住宅ローン

    マイホームを購入する際に全額を自己資金で支払われる方は少数で、ほとんど…

  3. 不動産基礎知識

    不動産競売申立に必要な書類と費用について

    不動産競売は裁判所で行われますが、無料のサービスという訳ではありません…

  4. 不動産基礎知識

    住宅ローンの追加融資は可能か?

    住宅ローンの事前審査が行われてから、実際に融資がされるまでに追加で融資…

  5. 不動産基礎知識

    確実に利益を得る不動産投資の選択肢

    近年のゼロ金利政策によって、預貯金の利率での投資は期待できない状況です…

  6. 不動産基礎知識

    競売件数の推移と任意売却増加の関係について

    最高裁判所がまとめる司法統計によると、競売件数は減少の一途をたどってい…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 債務整理

    借金返済の催促を無視するなら債務整理がお勧め
  2. 任意売却

    任意売却の場合の不動産登記で必要な手続き
  3. 任意売却

    任意売却して後も賃貸住宅として住める方法とは?!
  4. 任意売却

    不動産の売却と固定資産税の仕訳の形を見てみよう
  5. いろいろ

    競売物件の値段はどうやって決まる?
PAGE TOP