不動産基礎知識

住宅ローンの滞納による督促などの通知

住宅ローンの滞納を行っていると金融機関から支払いの要請などの通知が来るようになります。
やがて催告書が送付され、最後には競売開始決定の通知が届くことになりますが、競売が開始されるまでにどのような通知が届くのでしょうか。

LP_banner_02

住宅ローンの滞納による通知
住宅ローンの返済が滞ると金融機関から督促状が送付されてきます。それでも対応がない場合には催告書が送付されてきて、競売に向けた手続きが進められていくことになります。債務者は「不動産競売開始決定通知」が裁判所から送付されてきて、初めて競売が開始されたことを知ることになります。

競売が開始される迄に送られてくる通知
滞納が始まると最初は柔らかな表現であった督促状も回数を追うごとに厳しさが増していき、やがて催告書という厳しい文書が内容証明郵便で送られてきます。このころになると滞納という状態に対して慣れてしまったのか諦めてしまったのか、金融機関から送付される封書などを開くことなく放置される方も多くなってきます。
返済するお金が無いから滞納しているのであって、封書を開いて支払いの請求に関する文書を確認しても仕方がないという気持ちも分からなくもないですが、住宅ローンの滞納によって自身の債務がどのような状態にあるのかを知っておくことは大切なことです。
そのままにしておけば確実に競売となって、自宅を明け渡すことになりますので、どこかで何らかの対応を行わなければいけません。

催告書以降は金融機関によっても異なりますが概ね次のような通知が行われます。
競売予告通知は、返済を改めて要請するとともに、このまま返済が無ければ競売にかけることを知らせるものです。
代位弁済予告通知は、返済が無ければ保証会社が金融機関に代位弁済する旨を知らせるものです。
期限の利益の喪失通知は、分割払いが認められず一括での返済を知らせるものです。
代位弁済通知は、代位弁済が行われたことにより債権が保証会社などの代位弁済を行った者に移ったことを知らせるものです。
これらの通知が行われた後に、不動産競売開始決定通知の送付となります。

競売の実行までにできること
競売の実行までに様々な通知が行われることが分かりました。本来であれば督促状の送付の時点で返済又は金融機関へ相談することが望ましいのですが、つい後回しにしてしまい勝ちです。対応は早ければ早いほど効果があり、遅くなれば遅くなるほど選択肢が狭められていきます。
放置しておいて解決する問題ではありません。家族が路頭に迷わないためにも通知には目を通し、対応をとるためのきっかけとしていただければと思います。

LP_banner_02

ピックアップ記事

  1. 競売における売却基準価額とは何か
  2. 不動産売却における委任状取り扱い説明書
  3. 賃貸経営を行うのに宅建の資格は必要?
  4. 督促状の納期限とペナルティについて
  5. 不動産の売却に年齢制限はある?

関連記事

  1. 不動産基礎知識

    競売手続きを代理人に委任するなら

    競売の手続きをする際に、何らかの事情で代理人に依頼せざるを得ない事があ…

  2. 不動産基礎知識

    裁判所で行われる競売の概要

    マイホームを担保にして住宅ローンなどの借入を行ったものの、返済が出来な…

  3. 不動産基礎知識

    競売手続きで必要な住民票について

    競売入札をする際には、入札書や入札保証金振込証明書などといった、用意し…

  4. 不動産基礎知識

    マンション投資における損益通算の重要性

    マンションの販売会社からマンション投資を勧められる際の宣伝文句に、マン…

  5. 不動産基礎知識

    知っておこう! 家の売却に掛かるお金

    家の売却はほとんどの人に取って、人生の中で数回あるか無いかという大きな…

  6. 不動産基礎知識

    競売による買受人の引き渡しでの注意点

    競売物件を入札によって落札したからと言って安心する事はできません。何故…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 賃貸オーナー様

    賃貸経営における経費が投資を左右する
  2. 任意売却

    任意売却の無料相談で今後の方針を決定
  3. いろいろ

    個人が競売物件を入札する際に代理人を置かず起こる手間とは?
  4. 不動産基礎知識

    ローン滞納の任意売却で退去するタイミングはいつ⁉
  5. 任意売却

    不動産競売に関係する費用とは!
PAGE TOP