アパートやマンションの経営にとっては、賃貸管理の業務は毎日の行動によって今後の賃貸経営に大きく関わってきます。賃貸管理は、大家自身がおこなったり、管理会社に委託したりしますが、大家(オーナー)も含めて賃貸管理の業務を把握しなければなりません。今回は、賃貸管理についての業務を具体的に紹介していきましょう。
■賃貸管理のカテゴリー
賃貸管理についての業務を具体的に「入居者管理」と「建築物・設備等の管理」「管理業務における資金管理」の3つに分けて紹介していきます。
◎入居者の管理
1–1 「日常業務」賃貸料の徴収や催促による料金の管理。
賃貸料金(室料)は毎月決まった方法によって、直接の徴収や銀行振り込みによって管理されていますが、中には転職など借主の個人的な事情によって入金が遅れたりする場合があります。借主へ連絡したり「保証協会」による支払い代行の連絡をおこなったりと、継続的な収入の遅れを回避する行動を実行しましょう。
1-2 住民の苦情やトラブルの対応
居住している借主さんたちの常識をこえた行動に対しては注意をしたり修理などの対応にもできるだけ早く対応することがのぞましいです。管理に対する評判は人知れず伝わってくるものです。今後の入居率にも影響しかねないでしょう。
1-3 賃貸契約での契約違反に対しての処置。ペットの持ち込みや禁止事項の実行などで、居住者や近隣への迷惑行為に対して話し合いにて理解してもらうが場合によっては退去命令などの最終的な手段も必要となってきます。
2- 「更新時や退去時の業務」
2-1 更新の手続きは、管理側と「借主」のいきちがいによる摩擦を避けるためにも2~3か月前から書面などで告知しておく方が後々有利に展開できることになります。
2-2 退去時の手続き
建物の破損など修繕箇所の見積もり、敷金の返還に対しての明細や説明、引っ越しなどの調整、最終的な賃料の日割り計算や敷金の返却などの精算をおこなう。
2-3 新たな入居者の募集広告
室内の清掃や修繕を専門業者に依頼する。大家や管理人が直接おこなうと今後の入居者に対して経費削減のために雑な対応となって印象を悪くすることになります。
◎建築物や設備の管理
1-1 「日常業務」清掃やメンテナンス
共有スペースのゴミ置き場、駐車場・駐輪場、花壇、廊下・階段、外壁・屋上などは、日にちを決めて定期的に清掃や修繕などのメンテナンスが必要になります。できれば、苦情や報告がある前に対応した方が、管理面での評判が上がる事でしょう。特にゴミ置き場は、居住者のみならず、近隣の住民からの苦情が出やすいのでこまめな清掃がのぞましいです。
2-1 「更新時や退去時の業務」
退去時おいては、少なからず修繕の必要とクリーニングはすべきでしょう。特に電球などは借主が変わるたびに新しいものと入れ替えたほうがよいでしょう。入居したばかりで電球が切れると、管理業務の信頼にかかわってきます。
3-1 「長期的な展望」
室内や建築物や設備についてリフォームや修繕を大掛かりで行う。老朽化による被害をさけることと、リフォームによる物件価値を高めることができます。
◎経営面での資金管理
1-1 「日常業務」経理や税金面での帳簿記録など
賃料や不動産会社への委託料の収支や税金面の計算など
2-1 「更新時や退去時の業務」
退去時に支払う敷金などの預かり金、更新料などの管理や収支計算など。
3-1 「長期的な展望」
建物のリフォームや修繕のために積み立てや保険をかけて大きな資金調達の為の対策を講じます。
賃貸管理における業務は、継続的な賃貸経営と、入居者や大家にとって安心をもたらす行動にほかならないのです。賃貸管理をサービスの提供として考えてみて下さい。管理者としての評判は日ごろの積み重ねが自分たちの賃貸経営に戻ってくるものだと思う事です。
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