実は多くの方がマイホーム購入に対して不安を抱いています。簡単に買えるものではないのですから、不安を抱くのが普通だとも言えます。しかし、不安がるばかりでは結局購入の決断ができないということになりかねません。
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どのような不安があるのか
マイホームの購入に対する不安には、大きく分けて2つが存在します。ひとつは物件自体に対する不安で、もうひとつはお金に対する不安です。しかし、その不安の内容は人それぞれであり、仮に同じものであってもその事案に対する不安の比重は違うものです。その人の価値観により不安の内容や度合いは異なるものです。しかし、その対処法は多かれ少なかれ似てくるものかもしれません。代表的なものについて考えてみたいと思います。
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物件自体に対する不安
すでに土地を持っていて建物の間取りやメーカーを選ぶとき、マンションや建売住宅を選ぶとき本当にこれで良いのかという迷いが生じることがあります。他を探したならば、もっと良い物件があるのではないかと思ってしまうと、物件探しは終わりが見えなくなってしまいます。価格も含めて全ての条件を備えた物件と出会えることは、もしかすると奇跡に近いことかもしれません。ほとんどの方はどこかで妥協点を見つけて折り合いをつけて購入の決心をしていることと思います。どうしても譲れない点に優先順位を付けて物件探しをしてみてはいかがでしょうか。
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お金に対する不安
気に入った物件を見つけた時、果たしてお金は用意できるのだろうか、住宅ローンの審査は問題なく通るだろうか、長期に渡るローンの支払いはできるだろうかと不安になることと思います。将来のことは分かりませんので、不安の種は尽きないことかと思います。漠然と考えていても不安は治まりませんので、ライフイベントを書き出してマネープラン表を作成してみましょう。今後の人生で自分自身や子供のことなどでどのような出来事があってどれだけのお金が必要になるかという計画表です。この表を作成することで無理のない返済計画を考えることができるようになります。現時点での購入は諦め自己資金をできる限り増やしてから再度検討という結論もあるかもしれませんが、それはそれで良いことなのです。
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それでも不安な場合は
そこまで考えた上でも不安な場合には、ローンが支払えなくなってしまったらどうなるのかを知っておきましょう。将来、リストラや病気などで返済が出来なくなったらどうしようと不安に感じる人には特にお勧めです。一般的にローンが支払えなくなるとローンの肩代わりをしてくれる人が居なければマイホームは競売となり代金は債務弁済に充てられ、残債は借金として残ります。残債が支払えなければ自己破産も考慮に入れなければいけません。それ以外の方法でしたら任意売却という方法もあります。任意売却であれば競売よりも高く売却でき、その分少なくなった残債の返済についても交渉次第で支払い可能な方法を検討してもらえます。このような方法もあると知っておくことで、不安が多少でも和らぐのであれば参考にしていただければと思います。