任意売却

住宅ローンの返済中であっても引越しはできるのか?また、引越し費用は?

住宅ローンの返済期間中に転勤などの理由によって引越しせざるを得ない状況というものがあるかと思います。しかし、住宅ローンの完済前に転居しても問題は無いのでしょうか。また、引越し費用の工面についてみてみましょう。

LP_banner_02

■ 住宅ローンの完済前の引越し

住宅ローンによる融資は、自宅を購入することを目的として行われます。引越しをするということは、住宅ローンの支払いを行っている住宅が自宅ではなくなってしまうことから問題にならないのでしょうか。 転居の理由が会社都合による転勤や遠くに住む親の介護や世話ということでやむを得ないと思われるものであれば、引越しが問題になるケースはあまり無いと思います。しかし、一時的な転居で自宅はあくまで住宅ローンで取得した住まいであることを前提とします。

■ 任意売却や競売による引越し

転勤などとは事情が異なりますが、住宅ローンの返済ができなくなってしまった結果、任意売却や競売によって自宅を手放すことにより引っ越さざるを得ないケースもあります。引越し自体にも相応の費用がかかります。会社による転勤であれば、会社が引越し費用を支払うことでしょう。しかし、住宅ローンの支払いができないために引っ越すとなると、もともと資金に余裕が無いなかでの工面となるため思うように準備できないということもあるかと思います。

■ 任意売却では引越し費用が認めてもらえるケースも

自宅を売却しても住宅ローンの残債が発生する場合の売却方法は、大きく任意売却と競売の2つの方法となります。任意売却では、債権者の承諾を得て売却活動を行います。そして、売却の代金から諸費用を控除した金額を住宅ローンの返済に充てることとなるのですが、債権者との交渉の結果、この諸費用のなかに引越し費用を認めてくれるケースもあります。ただし、引越し費用を認める義務が債権者にあるわけではないので、債権者の善意にすがるものです。一方、競売では引越し費用などの交渉は競落人と行うことになるのですが、競落人が引越し費用を出すということはほとんどありません。競落人は転売目的の業者の方も多く、余計な経費負担は利益の減少につながるため義務がなければ基本的に負担はしません。 任意売却にせよ競売にせよ、引越しをした後には新しい生活をスタートさせなければなりません。新生活のスタートには色々とお金が必要となります。引越し費用分を他の支出に回せるだけでも精神的な余裕が生まれます。 任意売却を選択するということには、引越し費用の点でも競売よりも有利になる可能性があるということを知っておきましょう。

LP_banner_02

ピックアップ記事

  1. マイホームを手放すことになってしまったら
  2. 後妻の子の相続における取り扱い
  3. 実は厳しい税金滞納への対応
  4. 不動産売却における委任状取り扱い説明書
  5. 不動産売却の時に重要な登記費用について

関連記事

  1. 任意売却

    マンション一室の競売物件

    住宅ローンの支払いを滞った場合、債権者によって裁判所経由で物件売却を強…

  2. 任意売却

    任意売却を決意できるまでの期間

    住宅ローンの支払いができなくなってしまうと、住宅を売却しなければならな…

  3. 任意売却

    任意売却の場合の不動産登記で必要な手続き

    任意売却の場合は、特殊な状況での売却になる事でしょう。支払いや今後の生…

  4. 任意売却

    不動産の売却における簿価の取扱い

    不動産の売却を行った場合には当該売却による譲渡利益を計算し、譲渡利益が…

  5. 任意売却

    競売において委任状を使うのはどんな時?

    そもそも委任状とは何なのでしょうか?競売で委任状を使用するのはどんな場…

  6. 任意売却

    競売に掛けられた物件に住み続ける事が出来る!?

    住宅ローンの滞納を続けると、やがて物件は競売に掛けられ、人手に渡ること…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 債務整理

    競売における「預託金」とは何か?「預託金」と「保証金」の違いは?
  2. いろいろ

    うつ病の人が住宅 ローンを申し込む方法
  3. いろいろ

    家購入後に離婚する事になったらどうするべき?
  4. 相続

    相続人が配偶者と兄弟になる場合のトラブル回避について
  5. いろいろ

    確定申告で住宅ローン控除を申告するやり方とは?
PAGE TOP