いろいろ

マイホームの所有はリスクを抱えることになるのか?

マイホームを手に入れることは、人生を豊かにすることに通じることだと思います。しかし、それはあくまで生活基盤が盤石であればこその話です。せっかくのマイホームが人生設計そのものを壊してしまうようでは本末転倒です。マイホームを所有することによるリスクについて考えてみたいと思います。

LP_banner_02

お金のマイホームリスク
現代社会において人が生きていくためには、お金はどうしても必要なものです。人生には、結婚、子供の誕生、教育、余暇を楽しむなど資金が必要になる場面があります。特にまとまった金額が必要になる場面をライフイベントと呼びますが、その中でも3大資金と呼ばれるものが、「住宅資金」、「教育資金」、「老後資金」です。このことからもマイホームにはお金に関するリスクが大きいことが分かります。それだけに失敗したときの痛手も大きいのです。
住宅ローンを利用してマイホームを購入する方が多いと思いますが、教育や老後に備えた資金を準備することも考慮に入れて、余裕を持った返済計画を立てることが必要です。
一方で、当初問題の無かった資金計画も、リストラ、病気などによって状況が変わってしまう可能性があることもリスク要因として認識しておく必要があります。

動けないことのマイホームリスク
人が生活する上で他人との関りは避けがたいもので、特にマイホームとなるとその問題は顕著になります。近隣とのトラブルがあった場合には、賃貸であれば転居するという方法も取りやすいのですが、マイホームとなるとそういう訳にもいきません。近隣との関係を気に病んでしまって体調を崩すなどしてしまっては、人生を豊かにするためのマイホームが人生の重しになってしまいます。
また、長い人生の中では変化が訪れることがあります。
例えば転勤、子供の独立、離婚など生活スタイルに大きな変化を及ぼすような出来事があったとき、マイホームを所有していることがネックになってしまう可能性があります。
地震や火災などの災害が発生した場合にも、動けないことのリスクが現れます。
マイホームを所有するということは、そこに留まり生活の基盤を作っていくということです。動かすことができないのが不動産である以上、動けないリスクも認識しておく必要があります。

それでもマイホームを所有する理由
マイホームを所有することは、これらのリスクを上回るメリットがあると判断されるからだと思います。その満足感は他のことからでは得難い大きなものであれば、それは人生を豊かにすることに間違いありません。あとはできる限りのリスクコントロールをすることが必要です。
それでも想定しがたい事態ということは発生することがあります。
マイホームが人生の重しとなってしまった時には思い切って手放すことも検討する必要があるでしょう。その時には任意売却も前向きなひとつの解決方法として考えてみていただければと思います。

LP_banner_02

ピックアップ記事

  1. 賃貸経営を行うのに宅建の資格は必要?
  2. 不動産の売却に年齢制限はある?
  3. 実は厳しい税金滞納への対応
  4. 後妻の子の相続における取り扱い
  5. 賃貸不動産の経営管理を安易に考えてはいけません!

関連記事

  1. いろいろ

    熟年離婚後の安心した年金のために。合意分割について理解しよう

    専業主婦のような片方の収入で生計を立てていた夫婦が離婚後、配偶者側は老…

  2. いろいろ

    家購入後に離婚する事になったらどうするべき?

    現代の日本では、結婚した夫婦のうち、3組に1組の割合で離婚しています。…

  3. いろいろ

    管理費滞納で競売にかけられたマンションを購入する注意点

    裁判所からの広告で、マンションの一室が競売物件として出ているのを見かけ…

  4. いろいろ

    不動産売却の譲渡税について理解しよう!!

    知らなかった人も多くいると思いますが、マイホームを売っても税金がかかり…

  5. いろいろ

    マイホーム売却での確定申告は有利に働く?

    サラリーマンだと基本的に税金は給与から天引きされており、過不足について…

  6. いろいろ

    住宅ローンのがん団信への加入率について

    住宅ローンを全て返済し終わるには、約30年もかかってしまいます。返済中…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. いろいろ

    マイホーム売却での確定申告は有利に働く?
  2. 不動産基礎知識

    競売にも種類がある?強制競売と担保不動産競売
  3. 不動産基礎知識

    住宅ローンによる住宅借入金等特別控除と年末調整
  4. いろいろ

    競売での異議申し立てについてできる事
  5. 相続

    相続における準確定申告とは何か
PAGE TOP