住宅ローン貧乏という言葉がありますが、マイホーム貧乏と似ていますが、何か違うのでしょうか。
■住宅ローン貧乏とマイホーム貧乏
マイホーム貧乏は、マイホームを購入したことにより、それまでには無かった支出によって生活が苦しくなってしまう状態も含みます。例えばマイホームの飾り付けや庭の手入れ費用に多大な費用を掛けてしまったり、見栄えを気にして高級車を購入してしまったりなどです。これに対し住宅ローン貧乏は、純粋に住宅ローンの返済額が高いことより他にお金を回すことができず生活が苦しくなってしまうような状況です。マイホーム貧乏の中に住宅ローン貧乏が含まれますが、住宅ローン貧乏はマイホーム貧乏の一部に過ぎないといったイメージです。支出を見直すことでマイホーム貧乏は貧乏から脱出できる可能性は高いのですが、住宅ローン貧乏だと支出の見直しだけでは脱出はなかなか難しいことが多いです。
■なぜ住宅ローン貧乏になってしまったのか
誰しもが自分の人生を豊かなものにしようと思ってマイホームを購入したのだと思います。住宅ローンだって最初から払えないと思って借りたものではないはずです。どうして住宅ローンで貧乏になってしまうのでしょうか。ひとつは、返済金額が上昇したことによるものです。現在は廃止されましたが、ゆとりローン返済といって11年目から支払いが大きく上がるプランがありました。このゆとりローンは平成12年頃まで住宅金融公庫で扱われていましたので、現在もこのローンに苦しまれている方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。次に想定外に年収が落ちてしまったことによるものです。リストラにあって職を失ってしまい年収が大きく下がってしまったというのはひとつの例です。もし、本人に責任は無かったとしても、住宅ローンの支払いが免除になるということはありません。
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住宅ローン貧乏を脱出するためには
住宅ローンの毎月の返済が苦しいのであれば、まずは金融機関に相談してみましょう。ローンの借り替え、滞納分の分割払いなど何らかの提案をしてくれる可能性が高いです。支払い総額が増えてしまっても、現在の返済額に困っているのであれば仕方ありません。もし、マイホームを手放しても構わないということであれば、任意売却という方法も是非検討してみてください。任意売却であれば、売却価額よりも住宅ローンの残債の方が高額であっても売却できる可能性があります。また、競売と異なり、残債は別途支払える範囲での返済計画を立ててもらえるケースが多くあります。住宅ローン貧乏は苦しい状況ですが、脱出する気持ちで動かないとどんどん追い込まれてしまう可能性が高いです。まずは具体的な行動を起こしましょう。