人生は山あり谷ありです。会社勤めでも同じことが言えます。今回はその「谷」の部分にフォーカスして話を進めていきます。つまり、転職により収入が減ってしまい、不動産ローンが滞ってしまったケースです。放っておけば競売にかけられてしまいます。ここでは、任意売却で難局を乗り切り、新たな人生を送っているケースをご紹介していきます。
競売にかけられる前に任意売却を
不動産ローンを数ヶ月滞納すると、金融機関から督促状が届き、放っておくと競売にかけられてしまいます。競売にかけられると、その事実が広告などで公表され、住まいは割安で売り出された挙句、落札された場合には強制退去を命じられます。
しかも残債は支払っていかなければなりません。そのような事態を避けるために早めに任意売却をする手続きをしておく必要があります。残債の支払い義務があることは変わりませんが、任意売却にシフトしていくことでプライバシーは守られ、通常の不動産売買の価格で住まいを売ることができ、引越し費用も都合がつくなど、競売に比べて有利に進められます。
任意売却に関してはまだ認知度が低く、なし崩し的に競売に応じてしまうケースも多いと言います。ここでは「任意売却というものがある」ということを記憶にとどめておいてください。
転職のタイミングは人それぞれ
終身雇用制は以前に比してなくなりつつあります。それに伴って働く人の間でも「仕事観」は変わってきました。転職に対するハードルは下がってきたと言えるでしょう。しかし、その転職が不動産ローンの支払いを難しくさせる場合もあります。
たとえば、過労が原因でうつになってしまった場合はどうでしょう。この場合、転職もやむなしと言えると思います。しかし、収入が減り、貯金を取り崩して不動産ローンを支払っていても、無理がたたってしまい競売に陥いる寸前のケースです。
転職は、独身の場合は比較的フットワークを軽くすることができますが、仕事の都合で内覧日に不在という場合もあると思います。その場合は不動産会社に鍵を預け、買主を案内できるように調整することもできます。
これと同時に進めていかなければならないことが、金融機関に任意売却で販売する許可をとることです。こうした一連の流れも不動産会社がしてくれます。また適正な販売価格も決めて販売した結果、完済し新たな生活の資金を生み出すこともできたという例もあります。
また家族がいる場合はどうでしょうか。お子さまが大学生、高校生など、教育費にお金が必要な場合や、ご家族が病気になってしまった場合、職を変えることもあるでしょう。それによって住宅ローンを支払えなくなるケースもあります。
任意売却後は、長年たまった不要なものを処分する良い機会とプラスに捉え、引渡したあとは晴れやかに過ごすことができているという例もあります。
まとめ
マイホームを手放さなければならない事態は一見辛い状態ではありますが、ライフサイクルにあわせてそのマイホームが逆に不要なものになる場合もあるということをご理解いただけたかと思います。不動産ローンを滞納してしまった場合、競売にかけられるよりも先に、信頼できる不動産会社に連絡し、任意売却を進めたいところです。
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