不動産基礎知識

住宅ローンの返済額についての考え方

住宅ローンについて重大な要素を3つ挙げるとしたら、借入額、返済期間、返済額になるのではないでしょうか。金利は基本的に提示されるものですが、借入額と返済期間は基本的には借主側で決めることが可能です。借入額と返済期間の組み合わせで返済額が算出されます。

LP_banner_02

例えば返済額が月に10万円だとした場合に、借入額を大きくしたい場合には返済期間を長くすれば良く、返済期間を短くしたい場合には借入額を小さくすれば良いのです。

返済額はなるべく多いほうが良い?
住宅ローンは長期間となるためにその返済についても色々な考え方があると思います。よく言われるのは長い期間によって支払う利息相当額が高額になるため、出来る限り早期に返済を終えてしまうほうが良く、繰り上げ返済も積極的に行ったほうが良いというものです。となると月々の返済額も支払える範囲でなるべく多くしたほうが良いのでしょうか。
確かに支払う利息相当額は少なければ少ないほうが好ましいのですが、長い返済期間にはまとまったお金を必要とする局面もあるかと思いますのである程度の余裕を持った返済額とするほうが良いかと思います。

返済額はなるべく少ないほうが良い?
毎月の住宅ローンの返済額はなるべく少ない方が良いという話もありますので紹介します。
同じ額を借り入れているとすれば、返済期間を長くすれば毎月の返済額は少なくなります。
毎月の返済額を少なくすれば、毎月の生活に余裕が生まれますし、貯蓄をすることで急にまとまったお金を必要とすることがあった場合にも対応できる可能性が高くなります。
また、返済額を少なくすることによって生まれた余裕資金を資産運用することで支払う利息相当額以上の収益をあげられるのであれば決して悪い選択ではないと思います。特に低金利が続く環境では、良い方法かもしれません。

多様化する返済方法
20年ほど前の住宅ローンの金利は、今よりも相当高いものでした。例えばフラット35の金利は3%を超えていました。このように高金利時代では、返済を早く終わらせることによる節約効果は大変大きなものでした。しかし、低金利下においてはその考え方に変化が出てくるのも当然のことかもしれません。

住宅ローンの返済額が多いほうが良いのか、少ない方が良いのかは一概に決められるものではありません。住宅ローンを借りる方の人生設計やお金に対する考え方によって異なるものです。しかし、この返済額によって毎月の家計は大きな影響を受けるのですから、しっかりと検討した上で決定する必要があります。返済の滞納は発生しないのが何よりですから、ある程度の余裕を持った返済計画を立てられることをお勧めします。

LP_banner_02

ピックアップ記事

  1. 不動産の投資で不労所得生活を始めていくために考えること
  2. 後妻の子の相続における取り扱い
  3. 賃貸経営を行うのに宅建の資格は必要?
  4. 不動産投資による不労所得を得るための仕掛け作りとリスク
  5. 住宅ローンによる隠れ貧乏にならないために

関連記事

  1. 不動産基礎知識

    住宅をDIYでリフォームするときのローンの活用法

    住宅を自分でリフォームする「DIY」が人気です。しかし、その場合、「リ…

  2. 不動産基礎知識

    【不動産】投資で安全に利益を確保しよう

    投資とは、確実に儲かるという期待感で行っているのではないでしょうか? …

  3. 不動産基礎知識

    住宅ローンにおける催促と督促の違い

    催促や督促は貸したお金の返済や約束したことの履行などを求めるときに使わ…

  4. 不動産基礎知識

    共働き夫婦の住宅ローン

    現代では、結婚しても夫婦で共働きをすることが、一般的になっており、全世…

  5. 不動産基礎知識

    競売の費用は原則として債務者の負担

    住宅ローンの返済を滞納していると、やがて債権者は裁判所に抵当権に基づく…

  6. 不動産基礎知識

    賃貸管理会社ってなに? 仕事内容を紹介

    例えば、投資するために不動産を購入した場合には多くの人は賃貸管理会社に…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. いろいろ

    競売にかかる保証金のあれこれ
  2. 債務整理

    競売の売却決定はいつ?
  3. 債務整理

    督促状の納期限とペナルティについて
  4. 任意売却

    どうしよう・・・競売で落札した物件にまだ人が住んでいる
  5. 離婚と不動産

    離婚協議中に家を買うとどうなるか?
PAGE TOP