一生の買い物である一戸建て住宅。しかしその購入にはほとんどの場合、ローンがつきものです。そして住宅ローンが重すぎたがために払いきれなくなった時、最終的に訪れるのが競売です。今回は一戸建て住宅が競売に至るパターンを解説します。
住宅ローンが払えなくなるパターン
この項では、住宅ローンが支払えなくなるパターンをいくつかご紹介します。
金利タイプの選択を間違っている
現在の日本は、中央銀行である日銀の低金利政策が続いていますが、この先どうなるかは誰にも予測不可能です。今の金利がこの先も長く続くと考えるのならば、固定金利でローンを組む事にする人が多いと思います。
万が一、固定金利でローンを組んだ後に、更なる低金利の時代が到来した際には、借り換えをすることである程度対応できます。逆に金利がこの先更に下がると予想するのであれば、変動金利を選択してローンを組むのも一つの方法です。
しかし、変動金利で長期間のローンを組んだ後に金利が上がってしまうと、支払う金額もその分増える為、住宅ローンを払えないケースが出てきます。そのリスクを考えるなら、固定金利でローンを組んでおく方が良いかもしれません。
ローンを組むときにボーナス払いを選んだ場合
住宅ローンを組む時に注意が必要な点として、ボーナスが支給されると思われる月には普段より多くボーナス払いを選択してしまい、その後、会社の経営状況や社会情勢の影響を受けてボーナスが減額、またはカットされて支払えなくなるというケースがあります。先行きが不透明な状況であれば、ボーナス月に多く支払う設定はしない方が良いでしょう。
返済期間を短く設定し過ぎた
支払総額を出来るだけ小さくするために、ローンの返済期間を短く設定しすぎると、その分、毎月の支払額は大きくなる為、予期せぬ収入減少や失業などが起こった場合、ローンの返済が出来なくなってしまうリスクがあります。たとえ住宅購入時に高収入をもらっていても、月々の返済額は収入の目いっぱいにまで上げない方が賢明だと言えます。
住宅ローンの返済が出来なくなった場合、どうなるのか?
住宅ローンの返済が滞ると、債権者である金融機関から督促が来ます。最初は書簡で、次に電話で連絡が来ます。それでも返済が出来ない場合、債権者は裁判所に競売の申し立てをします。
これは、住宅ローンを組む際、その住宅に抵当権が設定されている為、法的にその住宅を取り上げる事が可能となっている為です。競売に掛けられた住宅は、市価の6割程度の価格で売却され、そのお金は住宅ローンの残債の返済に充てられます。
売却によって得られるお金が、残債額を下回ることをオーバーローンと呼びますがオーバーローンになってしまうと、住む家を失うだけでなく残債の返済も続けなければなくなり、ローンを組んでいる債務者にとっては非常に厳しい状況となります。
任意売却という手段がある
裁判所の権限で住宅を強制的に売却する競売では、市価を大幅に下回る金額でしか売れないことがほとんどですが、任意売却をすれば市価に近い値段で売却する事が可能です。
まとめ
今回は一戸建て住宅を、ローンを組んで購入後、競売に至るパターンをいくつかご紹介しました。競売と言う最悪の事態を回避する為にも、任意売却に詳しい不動産業者へ早めのご相談をお勧めします。
競売に関する事や不動産の事なら全ておまかせ、ご相談も「アブローズ」までご一報を下さい。