相続

相続に関してやるべきことには何があるのか

思いがけない相続発生で慌ててしまうことは多いと思います。相続発生した後にやるべきことは色々とありますが、中には期限が設定されているものもあることから、手続きのし忘れなどによって思わぬ不利益を受けることが無いようにしたいものです。
相続に関してやるべきことについてまとめてみました。

LP_banner_02

大変な相続に関する手続き
相続に関係するということは、近しい存在が亡くなったということになりますが、悲しんでばかりもいられないというのが正直なところです。
相続の問題は大金持ちだけの問題であって、一般人には関係無いという方も多いかもしれませんが、相続に関してやるべきことがいくつかあります。

相続発生後にやるべきこと
財産リストの作成
まず、やるべきこととして、相続人の遺産整理を行い、相続リストを作成することです。なぜ、財産リストから始めるかというと、このリストによって相続人の遺産を相続すべきか、放棄すべきかの判断の基になるからです。
なお、借金などは相続対象の遺産ですから忘れずに計上しましょう。株式や不動産などの価値を金額にすることは、専門の知識が無いと難しいため専門家に相談されることをお勧めします。

単純承認、限定承認、相続放棄
限定承認、相続放棄は、相続の開始があったことを知ってから3カ月以内に行わなければなりません。これを逃すと単純承認といって全ての遺産を相続することになります。借金などの債務のほうが大きそうなときは限定承認、相続放棄を検討しましょう。

準確定申告
財産リストの作成によって被相続人の収入などが明確になったら、1月1日から死亡した日までの所得について、相続が発生した日から4カ月以内に申告する必要があります。この申告を準確定申告といいます。

名義変更
財産のうち不動産や口座の名義など被相続人の名義のものを相続人の名義に変更する手続きをする必要があります。特段の期限設定などはありませんが、いずれやるべきことであるため早目に行うことをお勧めします。

相続税申告
相続税は、被相続人が死亡した日の翌日から10カ月以内が納税期限となっています。これに遅れると加算税や延滞税などが加算される場合があるので注意が必要です。

相続税は難しい
相続税に関することは、期限などの設定があるものもあるので、やるべきことをきちんと整理してやることが大切です。これを怠ってしまうと、やがて親族間で相続の内容についてもめ事が起こる原因となってしまったり、遺産協議が上手く行かなくなってしまったりということとなり、最悪のケースなどでは相続するはずだった自宅を競売などで換価しなければいけなくなったということも無い訳ではありません。
相続税は難しい計算も多いことから相続税が発生しそうな場合には早目に税理士に相談するのが良いかもしれません。

LP_banner_02

ピックアップ記事

  1. 不動産売却における委任状取り扱い説明書
  2. 賃貸経営を行うのに宅建の資格は必要?
  3. 競売における売却基準価額とは何か
  4. 相続時に名義変更をしないとどうなる?
  5. 後妻の子の相続における取り扱い

関連記事

  1. 相続

    子供なし夫婦の相続の注意点

    近年、子供のいない夫婦が増えてきているといいます。女性の社会進出などに…

  2. 相続

    遺言による不動産の売却

    相続において被相続人が自らの意思を明確に伝え、実行させるために遺言を残…

  3. 相続

    未収年金の相続での取り扱いについて

    年金を受け取っていた人が亡くなったときに、亡くなった方が受け取るはずで…

  4. 相続

    相続税と譲渡所得による所得税について

    相続した不動産を売却して利益が出た場合には、譲渡所得に基づく所得税が課…

  5. 相続

    相続した不動産を登記するメリットとデメリット

    親がなくなって所有していた不動産が遺産として残った場合、不動産を売却し…

  6. 相続

    相続財産は叔父・叔母でも受け取れるのか?

    人が亡くなってしまうと、誰が順位的に相続財産を受け取る権利がでてくるの…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 不動産基礎知識

    不動産投資における減価償却費の計算
  2. 任意売却

    住宅ローンのボーナス併用払いが払えなくなったら!?
  3. いろいろ

    離婚を円滑に解決してくれる、和解金について知ろう!
  4. 不動産基礎知識

    【不動産】売却するために必要な書類
  5. 離婚と不動産

    離婚で持ち家に妻が住むと母子手当が貰えないリスク
PAGE TOP