債務整理

債務の返済における優先順位について

クレジットカードの支払い、カードローン、消費者金融からの借入返済など色々なところから借入を行っている状態を多重債務状態と言います。多重債務の返済は、返済日、返済方法が異なることが多く、仮に返済能力のある人であっても、口座管理を怠ってしまった結果、滞納発生ということになってしまうことがあります。
また、借金が分散することで気付かぬうちに借金の総額が大きくなっていることもあるので注意が必要です。この多重債務状態での返済に優先順位をつけるとした場合には何に着目したら良いでしょうか。

LP_banner_02

金利に着目
もし、手元に退職金や臨時収入などによってある程度まとまったお金が出来たために返済に回したいと考えたときにどのようにしたら良いのでしょうか。
多重債務では、それぞれの借り入れている金額に適用される金利が異なるのが一般的です。
これらの債務に対して適用されている金利を確認して、高い金利の借入れから返済をしていくのが基本的な考え方です。何故なら金利が高い債務の利息支払い額が高ければ通常の支払いを行っていても、金利を支払うばかりで元本の返済がなかなか進まないためです。

借入額に着目
多重債務状態では、適用される金利の高い借入から返済を行うのが基本ですが、もうひとつ着目すべき点があります。それは借入金額の大きさです。もし、返済できる金額がある程度大きければ債務の金額が大きい借入を返済してしまうのも有効です。
多少、金利が高くても借入額が小さければ利息自体の金額は小さくなりますし、借入額が大きければ多少金利が低くても大きな利息を支払うことになるからです。

債務整理とコンソリデーションローン
多重債務状態によって返済の優先順位を考える余裕も無く、延滞が起こり債務不履行に陥ってしまっているのであれば、債務整理を検討することが有効な場合があります。このとき固定資産税などの税金については債務整理によって減額、減免することはできませんので、優先的に納税をしておくという考えも成立します。
また、コンソリデーションローンといって多重債務状態を整理して、複数ある借入をひとつにまとめて返済を行っていくという方法があります。
このコンソリデーションローンを利用することで、多重債務による返済の煩わしさから解放されるメリットのほかに、一本にまとめたローンの金利が低くなれば返済がしやすくなるというメリットもあります。しかし、抱えている借金には変わりはありませんので、返済がしやすくなったからといって新たな借入をすることは無いようにしましょう。

LP_banner_02

ピックアップ記事

  1. 不動産売却の時に重要な登記費用について
  2. 賃貸経営を行うのに宅建の資格は必要?
  3. 競売における売却基準価額とは何か
  4. 不動産売却における委任状取り扱い説明書
  5. マイホームを手放すことになってしまったら

関連記事

  1. 債務整理

    知っておきたい! 競売物件の基準価格とは

    住宅ローンなどの滞納により手放すことになった物件は、その後競売にかけら…

  2. 債務整理

    競売における供託金の概要

    競売に限らず裁判所でお金を取り扱う事例は様々ですが、今回は競売において…

  3. 債務整理

    競売の評価額と売却基準価額の関係

    競売で取引される物件について、値段が安くなっている事について疑問に思う…

  4. 債務整理

    農地を競売で買えるの? ~農地法を考える~

    競売で落札した農地を、競売後宅地に地目変更するにはどうすればよいか。ま…

  5. 債務整理

    なんと競売に、ローン制度がある!!

    ほしい競売物件があるが、オフィス・アパート・マンション・ホテルなどで、…

  6. 債務整理

    競売の代理人(代行)の仕事とは

    不動産の競売は、結構手続きなどが面倒です。そんな時に利用できるのが、競…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 債務整理

    競売においての余剰金は、誰のものか?どうなるのか?
  2. 任意売却

    ワンルームマンションが競売にかけられた場合の対処法とは
  3. 離婚と不動産

    住宅ローンを収入合算で設定している場合、離婚するとどうなる?
  4. 不動産基礎知識

    賃貸経営における自己資金の重要性
  5. 任意売却

    住宅ローンが滞納なしの場合の任意売却の可能性
PAGE TOP