債務整理を行うと俗にいうブラックリストに登録されることになりローンを新たに利用したり、新規でクレジットカードなどを発行したりすることが出来なくなります。しかし、登録を受けてから5年後にはブラックリストから外れるといいますが、5年経過しても新たな借入を利用することが出来なかったということもあるようです。
■ブラックリストとは何か
債務整理とは主に任意整理、個人再生、自己破産によって債務者の負っている債務の整理を行うことによって借金などの減額、返済の免責などを受けることをいいます。債務整理を行うとその事実が信用情報に登録されることになりますが、この信用情報を登録している機関のことを信用情報機関といいます。
この信用情報機関には金融機関との取引履歴が信用情報として記録されるのですが、特に事故情報や異動情報と呼ばれるネガティブな個人情報が記録されることを俗にブラックリストに登録されるといいます。ブラックリストに登録されると新規の借入れやカードの発行が出来なくなります。
債務整理を行うとこのブラックリストに登録されることになりますが、一般的には5年後には記録が抹消されます。
■信用情報機関とは何か
債務整理を行った後5年を経過してもローン審査が通らなかったり、クレジットカードの新規発行が出来なかったりするという話があります。
まず、信用情報機関ですが日本には「シー・アイ・シー(CIC)」、「日本信用情報機関(JICC)」、「全国銀行個人信用情報センター(JBA)」の3つがあります。
日本の金融機関はこれらのいずれかに登録をしていますが、複数登録していることも数多くあります。これらの3つの信用情報機関で事故情報の取り扱いが異なることもあるために債務整理から5年後であっても新規の借入れなどの審査が通らないケースが発生することがあります。
■情報の取り扱いの差
任意整理を行うと任意整理を行った事実と任意整理についての延滞情報が記録されることになります。この任意整理の事実を登録するタイミングが機関によって異なり任意整理の合意の時点、返済完了の時点などがあり、合意の時点から5年後でも登録が抹消されていないのは登録時点の違いによる 可能性があります。
個人再生と自己破産でも同様に登録時期の問題もありますが、CICとJICCは最長5年後には記録抹消するのに対してJBAは最長10年後となっています。債務整理に関する情報は全ての信用情報機関で共有されていますので個人再生と自己破産については新規の借入れなどは5年後では厳しい可能性が高いということになります。
このような事情から債務整理から5年後で新規の借入れが必ずできるとはいえないのです。