債務整理

不動産の競売後に起こりうる強制執行と費用について

競売後の不動産に対して、何事もなく所有権が手に入れば問題ないのですが、強制執行を行わなければならない事態になることも、決して珍しいことではありません。強制執行とはなにか、強制執行にかかる費用はどのくらいなのかについてみていきましょう。

■居住権・所有権・賃貸契約の存続などについて

競売物件をうまく落札できたとしても、その物件がすぐにあなたの自由になるとは限りません、競売物件にはまだ住人が住んでいる場合もあります。
店舗などが建築物の中に入っていて、賃貸契約が残っている場合もありますし、そこの店舗やその建物に住んでいる住民もいたりします。

その住民がすぐに退去してくれない場合も出てきますし、住民はすでに退去済みでも建築物の中には、まだ前住人の家財道具などが残されている場合もあります。
それらを勝手に処分したりできないので、立ち退き交渉がうまくいかない場合も出てきます。

■トラブルとは

家財道具などの処分、立ち退き交渉でトラブルにならないことが一番ですが、もし何らかのトラブルになってしまった場合は、最後の手段として裁判所に強制執行の手続きをしてもらうことになります。

■強制執行とは

強制執行命令が出された場合、裁判所は執行官の立会いの下、強制的にこれを行います。
これとは、例えば住人がいないが残された家財道具などの物を処分する際の立会いや、退去しない住民への退去命令などを通達します。
執行官はその業務を無事行うためには、何らかの抵抗が予想される場合、警察官の援助を要請することもあります。

■強制執行に伴う費用など

強制執行を行なってもらうために、必要な費用はどうなっているでしょう。
まず裁判所に提出する書類などの作成に、弁護士をお願いする場合はまず弁報酬が発生します。

あと不動産・動産の強制執行の場合には、申し込み手数料や予約金といったものが数十万単位でかかりますし、その残置物の一時保管倉庫の費用、それらの撤去などをお願いする専門業者に支払う額は、一般の引っ越し業者の役3倍といわれています。
これらの金額は多いもので数百万に上ることもありますし、安くても数十万単位が通常になっているのが現状です。

■まとめ

せっかく安く購入出来た物件でも、このような結果になってしまっては、ある意味でメリットがありません。競売を利用する場合は、やはり信頼のおける不動産会社に相談することが、こういったトラブルに巻き込まれない為に一番安価で安心な手段ではないでしょうか。

万が一トラブルになっても経験豊富な不動産会社にお願いしておけば、一番適切なアドバイスも期待できますので安心です。

不動産のことに関して疑問やお困りごとがありましたら、お気軽に「株式会社アブローズ」までご連絡ください。

ピックアップ記事

  1. 賃貸不動産の経営管理を安易に考えてはいけません!
  2. 督促状の納期限とペナルティについて
  3. 不動産売却の時に重要な登記費用について
  4. 後妻の子の相続における取り扱い
  5. 住宅ローンによる隠れ貧乏にならないために

関連記事

  1. 債務整理

    競売開札後の流れについて

    自宅のローンを滞納し続け、督促も無視し続けるとその物件は競売物件になっ…

  2. 債務整理

    債務整理のメリットとデメリットとは?

    債務整理の主な方法には、任意整理、個人再生、自己破産の3つがあります。…

  3. 債務整理

    競売における抵当権の内容と効力

    競売とは、住宅ローンの支払いができなくなった為に、金融機関や保証会社が…

  4. 債務整理

    競売に出された物件にいつまで住める?

    落札された競売物件は、買受人が代金を裁判所に納付した時点で主有権は買受…

  5. 債務整理

    競売のメリットとは?

    一般的な不動産は高値で取引されている関係で、一生に一度の買い物として広…

  6. 債務整理

    住宅ローン返済の債務は相続の対象となるでしょうか?

    住宅ローンの支払いを行っていた債務者が亡くなられた場合、相続人は住宅ロ…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 任意売却

    競売によって自宅が落札されたらどうなるのか
  2. 相続

    ローンの返済中に相続が発生したらどうなる?
  3. 債務整理

    競売の注意点とは
  4. 不動産基礎知識

    不動産競売の事件番号「ケ」はどんな物件なのか
  5. 賃貸オーナー様

    賃貸の管理委託費って何に使われてるの?
PAGE TOP