競売において、代理人による入札を行う場合があります。第三者による競売の代理行為なので、委任状の提出が必要となります。今回は、代理人による委任状について紹介していきましょう。
代理人とは
代理人は、特に指定はありません。競売における代理人は家族であったり、会社関係の人間であったりします。また、不動産関係の代理で入札を行う事で、収入を得るプロの仕事もあります。
場合によっては、弁護士なども代理人となる事もありますが、委託費用は高くつく事も考えられます。やはり競売不動産を専門に扱う代理人が、入札に参加するのが妥当だと考えます。勿論、未経験者や不動産の知識が無くても参加は可能ですが、競売物件を手に入れる事は難しいです。
委任状について
入札に参加する場合には、必要な書類を提出するだけなら委任状は不要となりますが、入札に直接参加する場合には委任状の提出が求められます。
入札に参加できない場合とは
競売物件の所有者(債務者)や、裁判者が買受けの申出人を制限した場合の資格を持たない者、談合や入札を妨害する行為、一度売却不許可決定を受けた者が確定日から2年を経過しない者、民事執行の手続きにおいて犯罪や刑に服した者などは、参加資格はありません。
入札に必要な書類
代理人も、入札に必要な書類を用意します。
1-入札書用紙・入札用封筒・保証金振り込み証明書用紙が必要です。裁判所の執行官室で用意しているので取得できます。裁判所によっては有料の場合もあります。
2-保証額(保証金)の提出
裁判所が用意した保証金振り込み証明書用紙によって、指定の銀行に振り込みます。振り込みの証書や「支払保証委託契約締結証明書」が必要な場合があります。
3-印鑑
4-資格証明書
法人の場合は、代表者の資格を証明する文書が必要です。資格証明書、商業登記簿謄抄本、代表者事項証明書、履歴事項全部証明書等が必要です。
5-委任状
代理人による入札を参加する場合では、代理人委任状が必要となります。代理人の住所・氏名と委任する旨の書式にて、「何の目的」かを記載します。競売の「所在」「地番」「地目」「地積」を記載して代理目的を記載します。最後に、委任者の住所・氏名・電話番号と印鑑を押印します。
6-共同入札許可書
共同で入札をする場合には、共同入札の人間関係及び持ち分を明確にして書面にて提出します。
競売における委任状の提出方法
競売では委任状の提出を、競売の執行官あてに郵便による送付や、直接裁判所の執行官室に持参して提出します。