人生のなかで、もっとも大きなお買い物といっても過言ではない「土地・建物」などの不動産購入。どうせならできるかぎり安くて良いものを手に入れたいものですよね?お得な買い物ができないものかといろいろ探しているうちに、おおっ!コレは! と目を留めるのが競売による物件購入ではないでしょうか?
競売物件のメリット・デメリット
市場価格より安価に購入できるからといって、簡単に乗っかるのはなんだか不安。その安さの裏にはなにかあるのでは? と心配になるのも人情というものです。そんな気になる競売物件とは、そもそもどういったものなのでしょうか? メリットやデメリットはあるのでしょうか? そういったところを詳しく見ていきましょう。
競売物件ってそもそもなんなの?
とかく人生にはお金の問題がつきものです。人によっては借金が膨らみ、遂にはお金を返せないという事態に陥ることもあるのです。そうなると、お金を貸した側(=債権者)は、借金を返せなくなった借りた側(=債務者)から、お金に換えられそうな資産を譲り受け、これをお金に換えてくれるよう裁判所に依頼します。この行為を「差し押さえ」と言います。
裁判所はその差し押さえられた資産を「競売」という方法で売りに出し、お金に換えます。売りに出される資産が土地や建物などといった物件である場合、それを競売物件と言うのですね。
競売物件購入のメリット ~入札形式だからこそ安く買えるチャンスが~
競売は入札という形式で行われます。物件を購入したい人たちを募り、その物件が普通に売りに出された場合の価格(=売却基準価格)の10分の2以上の保証金を支払う必要があります。
これが入札に参加する条件です。そして、入札参加者それぞれに、自分が希望する物件の購入価格を提示してもらい、その中で一番高い金額を挙げた人に売り渡されます。つまり、落札されることになります。
このように、競売物件の入札参加という方法を取れば、普通に不動産を買うよりも安い価格で手に入るチャンスがあるわけです。これこそが競売物件の最大の利点と言えましょう。
ちなみに落札できなかった場合、最初に払った保証金は全額払い戻されます。
ちょっと待って! いろいろあるよ。競売物件のデメリット
安く手に入るには、それなりの理由が付いて回るもの。競売物件のデメリットにも目を向けていきましょう。
売手側に引き渡し義務がありません
通常の不動産取引では、売り手側には買い手側への所有権の移譲とセットで、引き渡しに伴うさまざまな義務が生じます。隣家住民立ち合いの下で境界の確認や、照明・エアコン・ガス機器等々付帯設備の点検と使用における説明やその他、また物件が賃貸で使われていた場合、居住者には事前に立ち退いてもらわなければなりません。
しかし、競売物件の場合、本来ならばそれら売り手側が済ましておくべき義務がないのです。購入した家に行くと、未だに先の居住者が立ち退かず居付いてしまっている、なんてことも・・・。
瑕疵担保責任がありません
不動産売買の契約をした時点では判明していなかった隠れた欠点、このようなものを瑕疵といい、通常の不動産売買では購入後に瑕疵が発見された場合には、売り手に損害賠償の責任が生じます。
しかしながら競売物件の場合、瑕疵が見つかっても誰も補償してくれないのです。
購入した家に移り住んでみるとひどい雨漏り。その修理に予想外の出費がでてしまった、なんてこともあります。
まとめ
以上、競売物件の仕組みと、そのメリット・デメリットを見ていきました。いかがでしょうか? 不動産の購入は人生における最大のお買い物。失敗しないためにもメリット・デメリットをしっかり見極め、買うべきか買わざるべきか慎重なる検討が大事ですね。不動産会社に相談するのもよいかもしれません。
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