不動産基礎知識

2016年から2018年過去と今後の住宅ローンの見通しを分析し動向を探る

タイトルにもありますが、住宅ローンの動向について弊社のサイトである「不動産ジャーナル」でも何度か取り上げた内容です。過去記事からおさらいして見る動向と今回の記事で補う最新の情報とを織り交ぜて情報をご提供させていただきます。今後の住宅ローンの見通しを分析する参考や指針となれば幸いです。

■2016年【今後の住宅ローンの見通しについて】の記事から分析する

・2016年1月にマイナス金利政策が実行される
・住宅ローンのフラット35による低金利が持続
・マイナス金利の影響について触れる(実際景気は上昇しない気配)
・2016年現在金利を上げることでデフレ状態になることを示唆
・金利上昇に伴う住宅ローン返済への懸念(金利上昇や社会情勢について記載)
※詳しくは過去記事をご覧ください。

■2016年実際の住宅ローンの動向

・国債利回り長期金利は大幅に上昇(2016年12月1日時点終値 0.040%と0.125%増加)
・金融機関が、当初10年固定金利を0.59%に引き下げ(10年後は基準金利から-1.50%なので金利の上昇が懸念される)

◎以下2016年住宅ローン金利
・変動金利 0.497% → 0.659%
・当初10年固定金利 0.800% → 0.986%
・フラット35金利 1.110% → 1.120%

■2017年【今後の住宅ローンの動向】の記事から分析する

・金融機関は積極姿勢を継続(マイナス金利の影響からか融資に回す選択を示唆)
・住宅ローンの金利(フラット35の固定金利1%台で低金利継続を示唆)
・固定金利は10年国債利回りと密接に連動すると予測
※詳しくは過去記事をご覧ください。

■2017年実際の住宅ローンの動向

・国債利回り長期金利は大幅上昇(2017年9月4日時点では-0.005%で推移2017年10月5日時点では0.075%と国債金利は0.08%上昇)
・金融機関メガバンクは挙って金利を値上げ1.2%台に引き上げる金融機関も増加
・フラット35の制度変更(団信任意加入・団信なしから団信料込みの金利が基本となり団信特約料が毎月の返済額に加算される)時を同じくしてフラット35Sの金利引き下げが、0.30%から0.25%に狭められました。

◎以下2016年から2017年住宅ローン金利比較
・変動金利 0.659% → 0.628%(-0.031%)
・当初10年固定金利0.986% → 1.070%(+0.084%)
・フラット35金利1.120% → 1.140%(+0.020%)

■いよいよ本題の2018年7月最新住宅ローン金利動向

◎2018年7月現在での住宅ローン金利は、多少変動があり上げ下げがありました。
・変動金利は、史上最低金利が継続中

■主要銀行の住宅ローン金利推移は以下のようになります。

・2018年1月変動金利0.439% 5年固定0.800% 10年固定0.650% 35年固定1.195%
・2018年2月変動金利 0.439% 5年固定0.800% 10年固定0.700% 35年固定 1.255%
・2018年3月変動金利 0.439% 5年固定0.800% 10年固定0.700% 35年固定 1.255%
・2018年4月変動金利 0.439%5年固定0.800% 10年固定0.700% 35年固定1.250%
・2018年5月変動金利0.428% 5年固定0.720% 10年固定0.700% 35年固定1.275%
・2018年6月変動金利 0.428% 5年固定 0.720% 10年固定0.700% 35年固定1.305%
・2018年7月変動金利 0.428% 5年固定0.720% 10年固定0.700% 35年固定1.315%
 

■まとめ

弊社の過去記事から見る過去2年間に渡る金利動向から変動金利と5年金利は、依然最低なままで推移しています。10年金利と35年金利は、2017年夏から秋の水準には、届かないものの長期視点から見れば過去最低に近い推移を示し低金利と言えます。

今後の住宅ローンの見通しを分析する際は、株式会社アブローズにお問い合わせください。

ピックアップ記事

  1. 住宅ローンによる隠れ貧乏にならないために
  2. 実は厳しい税金滞納への対応
  3. 相続時に名義変更をしないとどうなる?
  4. マイホームを手放すことになってしまったら
  5. 不動産売却における委任状取り扱い説明書

関連記事

  1. 不動産基礎知識

    住宅ローンの審査がきびしい!世帯年収の合算で解決

    これから家を買おうとする人にとって、避けては通れないのが銀行などの金融…

  2. 不動産基礎知識

    住宅ローンの支払いの督促を受けたなら

    長い期間に渡って返済を続ける住宅ローンですが、ときには思わぬ出費のため…

  3. 不動産基礎知識

    競売による売却の結果、発生した残債の扱いは?

    住宅ローンの返済の滞納を続けていると、債権者である金融機関はできる限り…

  4. 不動産基礎知識

    競売における占有者を退去させるための手段としての引渡命令

    不動産競売において、最も大きなトラブルになりやすいのが建物の明け渡しで…

  5. 不動産基礎知識

    競売における強制執行とは?

    借金返済の停滞やローン返済が出来なくなって、金融機関などの債権者から裁…

  6. 不動産基礎知識

    床面積40平米以上から対象となる住宅ローン控除の特例

    2021年度の法改正に伴い、住宅ローン返済中における課税控除に関して、…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 不動産基礎知識

    破産管財人による任意売却とは?
  2. 任意売却

    不動産の売却時の固定資産税精算金の仕訳
  3. 賃貸オーナー様

    【家賃】滞納者が増えている【払わない】
  4. 任意売却

    任意売却を行う際のスケジュール内容とは
  5. 債務整理

    競売の注意点とは
PAGE TOP