住宅ローンを組むにあたって、金額を余分に借りる事はできるでしょうか。結論から申し上げますと、余分な金額を借りる行為はオーバーローンという不法行為に当たります。さらに銀行に知られてしまうと、借入金の一括返済が求められたり違約金を請求されたりする可能性もあるので注意が必要です。詳しく見ていきましょう。
住宅ローンの悪用が起きる背景
教育ローンやマイカーローンと比べ、住宅ローンは圧倒的に金利が低いのが現状です。さらに最長35年という長い返済期間で借りることが出来ます。そのため、多くのお金を住宅ローンで借入して、住宅を購入して残ったお金で家電や車、家具などを購入してしまうケースがある様です。
これは、してはいけない行為です。冒頭でも述べた様に住宅ローンを利用して車や家電、家具を購入する事は違法行為に当たります。オーバーローンとは貸出超過のことを指しますが、実はこのオーバーローンを不動産会社の方から持ちかけてくるといった事があるのです。
例えば「本来住宅購入金額は3,500万円のところを、不動産会社が住宅購入金額を3,800万円と書面を改ざんすることで、金融機関から3,800万円の住宅ローンを借りる」といったことが出来てしまいます。
この際、金融機関から不動産会社には3,800万円が入金され、そのうち300万円があなたに返金されるのです。オーバーローンを組んでも不動産会社に利益はありません。ですが「住宅ローンの金利で車も購入できますよ」と勧誘すれば、契約率が高まると期待して行われている様です。
【例外!?】超過で借りられるケースとは
住宅ローンを例外的に、超過で借りられるケースがあります。それは、借りたい目的によって、住宅ローンの借り換えの超過で借りる場合です。次に挙げる様な理由であれば、借り換えの際に、既存の住宅ローンの残高より多い額を借りる事ができます。
リフォーム費用の上乗せをする
住宅を購入し住宅ローンを返済中に、自宅をリフォームする事があります。その際に使用するのが、「リフォームローン」です。ただし、リフォームローンは住宅ローンよりも金利が高くなります。
そんな時に、新たに金融機関で住宅ローンの借り換えをし、その中にリフォーム費用を含ませる方法が活用できるのです。住宅ローンとリフォーム費用を、住宅ローンの低い金利で1本化にできます。
諸費用を上乗せする
「借り換え諸費用」とは住宅ローンを借り換える際の、保証料や事務手数料などをまとめて言います。金額は30万円~100万円ほどで一般的には、「諸費用ローン」を利用しますが、こちらも金利は高めです。
しかし、金融機関の中にはこれらの費用を住宅ローンに上乗せできる所もあります。注意点としては、住宅ローンの残高によっては上乗せできない場合もあるため、事前の相談が必要であるという点です。
まとめ
住宅ローンを余分に借りるオーバーローンは違法にあたりますが、例外で借りる事が可能な場合もあります。それは、借り換えによるリフォーム費用の上乗せと、諸費用を上乗せする場合です。今回の内容を参考に、安心できる不動産会社を選び安全な住宅ローンを組んでいきましょう。
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