歴史的な低金利が続いていることもあり、資金調達環境が良好なことから不動産投資熱が高まっています。
賃貸用マンションの販売業者などから熱心に不動産投資を勧められることがあると思いますが、不動産投資は賃貸経営の見通しを立ててから決断すべきです。
不動産投資は賃貸経営
不動産投資は賃貸経営です。
ただ投資用マンションなどを購入すれば良いというものではなく、賃貸経営を営む訳ですから見通しを立てることが大切です。
ブームだからといって見通しも立てずに投資を行ってしまうと経営破綻してしまうこともあります。
不動産賃貸経営の基本は、賃貸用不動産の運用によって得られる家賃収入から賃貸経営に必要な経費の支払いを行ってキャッシュフローを獲得することです。
したがって投資用不動産からどれだけの家賃収入が得られるのか、どれだけの経費が発生するのか、不動産投資ローンを利用するのであれば月々の返済はどれくらいになるのかといったことについて見通しを立てることが大切です。
見通しを立てるべき項目
賃貸経営を行うに当たって見通しを立てるべき重要な項目がいくつかあります。
まずは家賃収入の見通しです。
家賃収入を得るためには借手の存在が不可欠です。
投資した物件の稼働率がどれくらいになるのか、賃料水準はどれくらいが妥当なのかについて事前に把握することで概ねの収入を見立てることができます。
次に経費の見通しです。
維持管理のコストはどれくらいかかるのか、固定資産税はいくらになるのか、建物設備はどれくらいもつのかという支出に直結する事項について中長期的に見立てることが大切です。
これらの見立てによって家賃収入と費用を把握し、月々どれだけの利益が見込めるのかということを予測できます。
そして不動産投資ローンの返済の見通しです。
不動産投資は一般的に投資額が高額になることからローンを利用しますが、返済の見通しが甘いと返済が出来なくなり、せっかく購入した投資物件を手放すことになるばかりでなく借金だけを背負ってしまうことになりかねません。
融資金額、金利、融資期間などから返済額を調整すると共に投資物件から得られる利益も考慮の上、十分な検討をしておきましょう。
賃貸経営の成功につなげる
賃貸経営の成否は賃料収入と支出及びローンの返済額とのバランスが大変重要です。
これらの項目について一つでも見通しが甘いと賃貸経営は破綻する可能性が高くなります。
投資物件購入の際には、とりあえず購入するのではなく、十分に賃貸経営の視点から見通しを立てた上で物件を取捨選択し購入することが重要です。