任意売却

任意売却と個人の信用情報との関係性

任意売却をするとブラックリストに載ってしまうことになるのかどうかを気にされる方は多いことと思います。
しかし、実際にはブラックリストというものは存在せず、個人信用情報機関に事故情報が登録されることをブラックリストに載るというように表現しています。任意売却をすることでブラックリストに登録されてしまうものなのでしょうか。

ブラックリストに載るとは?
ブラックリストに載っているとは、クレジットカードの返済や自動車ローンなどの返済が滞った場合や自己破産などを行った場合に金融機関が共有する個人情報に延滞情報や事故情報が登録されていることをいいます。
この金融機関で共有する個人の信用情報を取り扱う機関には3つあり、金融機関はこれらの機関のいずれか若しくは複数の会員になって、個人の信用情報を照会することができるようになっているのです。
滞納などの情報が信用情報機関に登録された個人は新たにクレジットカードの発行やローンの利用などが出来なくなる可能性が大変高くなります。
任意売却自体は債権者の承諾を得て行うマイホームの売却行為ですが信用情報機関に何らかの情報が登録されてしまうのでしょうか。

任意売却をした人はブラックリストに載るのか
任意売却はマイホームを売却する行為であり、不動産の売却自体は個人の信用情報に影響を与えるものではありません。また、任意売却を行った結果、想定していなかった高値で売却が出来てしまい住宅ローンの残債を一括返済できたというケースもあるかもしれません。
しかし、結論として例え住宅ローンの残債を一括返済できたとしても、任意売却を行った人は信用情報機関に事故情報が登録されることとなり、いわゆるブラックの状態となります。これは任意売却を行ったからではありません。
任意売却を行うということは、住宅ローンの滞納を続けてしまい返済が困難になったことが原因であり、住宅ローンの滞納が事故情報登録の対象となるのです。したがって任意売却ではなく、競売となった場合でも同様に信用情報機関に事故情報が登録されることになります。

生活を立て直すために
ブラックリストに載ることを気にされて任意売却を躊躇しているとしても、住宅ローンの滞納から返済が困難となってしまった時点で信用情報機関に登録されることになります。信用情報機関における事故情報などの登録は信用情報機関によっても扱いが異なりますが、5~10年で抹消されますので、速やかに任意売却を行って、生活を立て直されることをお勧めします。
任意売却をスムーズに行うためには任意売却に精通した不動産会社を選ぶようにしましょう。

ピックアップ記事

  1. マイホームを手放すことになってしまったら
  2. 相続時に名義変更をしないとどうなる?
  3. 住宅ローンによる隠れ貧乏にならないために
  4. 不動産の投資で不労所得生活を始めていくために考えること
  5. 競売における売却基準価額とは何か

関連記事

  1. 任意売却

    任意売却における売買契約書に追加したい特約の重要性

    任意売却の場合は、債権者と買主が関係してきますので、通常の売買契約書と…

  2. 任意売却

    競売における保管金とは?  ~保管金には3つの種類がある!?~

    競売には、申請手続きから裁判所が依頼して行う調査や様々な経費に関する費…

  3. 任意売却

    【不動産】売却に掛かる所得税について、知っておきたいいくつかの事

    大切な不動産(土地・建物)の売却は、金額も大きいので慎重に進めたいです…

  4. 任意売却

    需要の高い土地は注意、早めの任意売却が必要

    競売による売却は、所有者の意思に関係なく行われる為に、所有者の立場を考…

  5. 任意売却

    不動産の売却と固定資産税の仕訳の形を見てみよう

    固定資産税は「土地や家屋」と「償却資産」に対する税金のことですが、会計…

  6. 任意売却

    マンションの任意売却による注意点、管理費や修繕費の滞納

    マンションを任意売却する事は可能ですが、注意すべき点があります。マンシ…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 債務整理

    債務の相続放棄で注意すべきこと
  2. 任意売却

    住宅ローンの債務不履行で、できるだけ連帯保証人に迷惑をかけないためには
  3. 任意売却

    競売における「配当期日」に対するそれぞれの対応
  4. 債務整理

    競売物件の立ち退きについて|賃貸物件の場合
  5. 任意売却

    任意売却を検討しようと思ったら、まずは電話で相談
PAGE TOP