マイホーム貧乏という言葉があります。一般よりも良い収入を得ている家庭であってもマイホーム購入によって貧乏になることがあります。このマイホーム貧乏は、住宅ローン貧乏と言われたりもしますが、住宅ローンの支払いや、マイホームにかける費用が収入に対して大きな割合を占めるために生活費を切り詰めなければならない状態を意味します。マイホーム貧乏に陥らないようにするための注意点を考えてみます。
■余計な支出が増えていないかを確認
マイホームを購入により、ついつい支出が増加してしまうことがあります。マイホームに駐車場があることで、車にもお金を掛けてしまったり、庭の手入れやらガーデニングやらで装飾品や維持費などにお金を掛けてしまったりという例が挙げられます。また、新築のマイホームであれば、色々とお客様を呼んでホームパーティ等をしたい、お客様をもてなしたいという気持ちから思った以上の支出が発生していることもあります。せっかく手に入れたマイホームですから、色々なことをしてみたいというのは大変よく分かります。しかし、生活の基盤がしっかりしていなければ、マイホームを所有していても意味がありません。もし、心当たりがあるようでしたら、楽しむことは大切なことですが、内容を工夫して支出を減らす必要があります。
■返済額以外の必要な支出をしっかり把握
マイホームを所有すると固定資産税をはじめマイホーム絡みの支出がどうしても増えることとなります。固定資産税以外にも、修繕費やメインテナンスの費用、マンションであれば修繕積立金や管理費などが発生します。このほかマイホームとは関係が無いものでも、子供の養育費で私立の学校に進学するなどして想定外の支出が発生するというケるースもあります。このような費用の発生も十分に考慮に入れた長期に渡る返済計画をしっかり考えないと、マイホーム貧乏に陥り易いる可能性が高まります。また、繰り上げ返済や退職金での返済をあてにして退職した後まで支払いが続くような返済計画も危険が伴います。他の支出が嵩んでしまった結果、繰り上げ返済がままならずに退職後も返済が続いてしまうケースが多々あるからです。マイホーム貧乏にならないためには、余裕を持った返済金額と返済計画であることが大事です。
■結局はマネープランがとても大切
長期の返済計画では合わせてマネープランを立てることが大切です。マネープランとは、簡単にいうと今後のお金のかかりそうな出来事に供え、いくらをいつまでにどのように貯蓄していくかという計画のことです。もし、マネープランが破たんするなどして、マイホーム貧乏になっている場合には、思い切ってマイホームを手放すという選択もありかもしれません。住宅ローン中のマイホームを売却するには、債権者との様々な交渉が必要となります。債権者からの承諾を得てローン返済中のマイホームを売ることを任意売却といいますが、マイホームの売却を検討する場合には、是非とも任意売却の専門家に相談してみください。