マンションの管理業は離職率が高いと言われています。様々な理由がある事とは思いますが、管理業務は簡単な仕事だと思っていると、案外きつい仕事である事に気づいて結果辞めてしまうという話も多いようです。管理業務のどの様な点がきついのでしょうか。
マンション管理業務の内容
マンション管理業とは、マンション管理組合から委託を受けて、基幹事務全てを含む管理事務を行う行為を業務として行うものをいいます。基幹事務とは、管理組合の会計の収入及び支出の調定、出納、マンションの維持又は修繕に関する企画又は実施の調整が該当します。
基幹事務以外ではマンション維持のための日常管理事務のほか、設備の点検や保守、防火管理、損害保険などの契約事務、マンションの居住者に対する管理費の徴収、組合員への連絡など種々雑多な業務があります。これらの業務でどの様な事がきついと感じる業務なのでしょうか。
マンション管理業務に必要な性質
まず、マンション管理業界は人手不足が続いていると言われています。マンションの管理業界を志望して入社試験を受けられる方は多い様なのですが、マンション管理業が人との関りが強い性質を持つため、誰でも良いという訳ではないために、どうしても人物を考査しなければいけません。特にコミュニケーション能力は重視されているようです。
人手不足ゆえに営業社員となると1名で10棟前後のマンションを担当するケースが多くあります。会社によっては20社とも言われており、非常に繁忙となります。管理組合で行われる会合や理事会に一日で2~3社回り出席となると、きつい業務となります。
このような会合などではマンションの居住者と顔を合わせての話となりますので、きついことを直接言われることもあり、精神的な強さも求められます。
マンション管理業務のきつさ
マンション居住者からは、マンション管理業者は何でも屋に近い感覚を持っている事が多く、実に様々な要望が寄せられます。時には管理業務の範疇から外れる様なきつい事を求められたりする事もある様ですが、特にきついのは感情的になった居住者からの苦情だといいます。
居住者間のいざこざの仲裁を行うのは仕事とはいえ、なかなか精神的にはきついものです。また、管理業者の仕事はやって当然と思われていることも多く、業務を一生懸命こなしても、なかなか評価につながらないという点でもきついと感じている人が多い様です。
以上のようにマンションの管理業務は中々きつい事も多い業界のようで、軽い気持ちで仕事に就くには厳しいという事なのかもしれません。