不動産投資によって得られる所得は不労所得だといわれ、老後の生活に備えるのに適した投資だとも言われています。しかし、あまり安易に考えて不動産投資を始めてしまうと、取り返しのつかないことにもなりますので慎重に行うことをお勧めします。
■高まる投資の必要性
日本の人口は減少期に入り、公的年金に対する不安も拭い去ることができない状況になっています。会社の退職金についても従来のような額が支給されるのかどうかにも疑問が持たれる時代になっていきます。老後の生活についても公的年金だけでは生活を維持するのが難しいといわれておりますが、高齢者になって若い頃と同じような働きをするのも無理な話だといわざるを得ません。
このため若いうちから老後に備えた準備をすることが大切です。高齢になってきますと身体が思うように動かなくなってくてる事もありますので、不労所得を得る仕掛け作りに注目が集まっています。しかし、その仕掛け作りにもリスクがありますので、慎重に行う必要があります。
■賃金と不労所得
労働力を提供し、その対価として得られるお金が賃金や報酬になります。一方、不労所得は労働力の提供無くして得られるお金のことを意味します。株式投資でも不動産投資でもそうですが、購入する株式や賃貸用不動産の選別に相当な労力を注ぐことになります。
安定的に収益を産み出す株式や賃貸用不動産を購入しなければいけませんし、粗悪な投資対象では元本割れを起こして大きく資産価値が減少してしまうことも起こり得るためです。しかし、お金を獲得する仕掛けを作るための労力は労働とは異なると考えられているため投資対象の選別に注がれる労力は労働とは区別され、投資対象から得られる収益は不労所得に該当するのです。
■不動産投資による不労所得
不動産投資では優良な物件を取得して管理業務を委託することで不労所得が得られます。安定的な収入は年金と同様な効果を持つことから老後の生活の備えとしても人気が高まっている投資です。
しかし、不動産という資産を所有することから投資金額はどうしても高額になってしまうため相応のリスクも負うことになります。一般的に不動産投資では不動産投資ローンを利用して不動産を取得することから長期に渡る返済を続けていく必要があり、返済が滞ってしまうと大きな負債を抱えてしまう恐れもあります。それだけに仕掛けを作るための入口である投資不動産の選別が重要なのです。投資対象の選別についての検討を疎かにして安易に投資を行うことが無いようにしましょう。