任意売却

競売では事故物件の取扱いが多いのか

事故物件は一般に成立する価格水準から、かなり下回らなければ買う人が現れません。競売では事故物件が取り扱われることが多いとも言われます。それは何故なのでしょう。

LP_banner_02

■事故物件とは
事故物件とは、不動産の売買や賃貸において、その目的となる土地や建物の中で何らかの原因によって居住者等が死亡した物件のことをいいます。しかし、死亡の理由が病死や自然死のものは事故物件に含まれないことが多いです。一方で自然死であっても発見までに時間を要し、腐敗が進んでしまったために事故物件と同様の扱いをするものもあるなど、事故物件とそうでない物件との境界は曖昧であり判断基準は明確にはなっていません。

■事故物件は売買価格に影響を与える
事故物件は不動産の売買価格に影響を与えます。それは競売であっても変わりません。自殺や他殺、不審死や変死、火災による焼死、孤独死で死後腐敗が進んだなどの事故物件は、心理的瑕疵があるということで、買主に対してその事実を告知する義務があります。競売物件においては、事故物件であることが事前に分かっていれば物件調書などにその事実が記載されるが、内見などは不可能なため写真等で状況の判断を行うしかないため落札金額は相当に安くなってしまうのです。

■事故物件が多いといわれる競売
実際のところの数は定かではありませんが、競売で取扱われる物件には事故物件が多いといわれます。これは住宅ローンの支払いなどが出来ず競売になってしまったことにより所有者が世を儚んで自殺してしまうケースや孤独死などで長い間発見されず、ローンや税金などの未払いが発生しているために競売にかけられるケースなどがあるためです。また、事後的に事故物件になってしまうケースもあります。これは落札者が決まった後にいよいよ自宅を明け渡さなければならない事態となったとき、退去先も決まっていないことなどから精神的に追い込まれてしまって自殺をしてしまうなどのケースです。

■追い込まれてしまう前に何らかの対策を
人は追い込まれてしまうと、冷静な判断が出来なくなってしまいます。住宅ローンの滞納が自殺にまでつながっていくのはあまりにも悲しいことです。そのようなことになる前に是非とも金融機関などに相談に行かれることをお勧めします。また、自宅を売却してローンの残債を減らすということであれば、競売になる前に任意売却という方法があります。任意売却であれば競売よりも高く売却することが可能です。しかし、専門的な知識や交渉などが必要となりますので、任意売却に強い会社にまずはご相談するのが良いと思います。

LP_banner_02

ピックアップ記事

  1. 実は厳しい税金滞納への対応
  2. 競売における売却基準価額とは何か
  3. 不動産の売却に年齢制限はある?
  4. 不動産売却の時に重要な登記費用について
  5. 不動産売却における委任状取り扱い説明書

関連記事

  1. 任意売却

    任意売却における引越し時期の問題

    任意売却によってマイホームを売却することを選ぶことのメリットに引越し時…

  2. 任意売却

    競売によって自宅が落札されたらどうなるのか

    住宅ローンの支払いが不可能になり、最終的に競売が実行され、自宅が落札さ…

  3. 任意売却

    競売において委任状を使うのはどんな時?

    そもそも委任状とは何なのでしょうか?競売で委任状を使用するのはどんな場…

  4. 任意売却

    任意売却で住宅ローンの支払いを解決 !

    住宅ローンの返済ができなくなってしまうと、銀行や保証会社などの債権者は…

  5. 任意売却

    アパート経営の失敗などで任意売却する場合の対処法

    任意売却する対象は、自分が住んでいる住居ばかりではありません。所有して…

  6. 任意売却

    代位弁済後の任意売却決断は早めに!

    住宅ローンの利用は金融機関とお金の貸し借りをするために金銭消費貸借契約…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 任意売却

    任意売却における売買契約書に追加したい特約の重要性
  2. 任意売却

    【住宅ローン】共働きでも払えない!【任意売却】
  3. 不動産基礎知識

    差し押さえ物件とはどのような物件なのか
  4. 離婚と不動産

    離婚して相手が家を出ていかないとき、どうする?
  5. 任意売却

    競売における売却基準価格とはどのようなものか
PAGE TOP