競売の不動産というと、やはり住宅ローンが支払えず差し押さえられ競売に出されるという事がほとんどです。このような理由から、居住用の一戸建てやマンションといった物件をイメージする方が多いでしょう。では、このような物件の他にはどんな物があるのか?見ていきましょう。
そもそも競売とは何か
そもそも、競売とは上記で記載した通り、住宅ローンの返済やその他にも債務の返済が滞った場合に返済できなくなった人が持っている不動産を裁判所が差し押さえ、債権者の代わりに売却しお金を回収することです。
お金を貸した側(債権者)の申立てによって、裁判所が競売の公告を行い一定の期間に入札がなされます。その中で、一番高い価格を付けた入札者が物件を買う権利を手に入れます。これを「落札」といい、落札者が支払う買受金が債権者に返済されます。
債権者が複数いる場合は分配となりますが、等分にされるわけではなくその優先順位などは決められています。
物件の種類と探し方
基本的には、一般の取引で取扱っている不動産の種類すべてが対象となります。
具体的には
【多くみられるもの】
・マンション
・一戸建て
・土地
・店舗
・地上権付き建物や土地
・オフィスビル
【普通の取引では流通していないもの】
・事務所
・極端に狭い土地
・公道に接していない土地
・市街化調整区域内の建物
・農地
・ほとんど売りに出ないエリアなど
このような、普段流通していない物件なども対象となるため、上記のような物件を手に入れるいい機会ともいえるでしょう。
物件の探し方
物件を探す地域が決まっている場合は、その地域を管轄する裁判所の物件情報を探すことになります。最近では、全国ほぼすべての裁判所の物件が公開されている「BIT(不動産競売物件情報サイト)」で見ることができます。
このサイトで確認できるのは「3点セット」呼ばれる物件に関する情報ですが、固有名詞などが黒く塗りつぶしがされているので、入札をする場合は事前に裁判所で閲覧し、確認することをお勧めします。また、現在では上記と同様に全国各地の物件を一括検索できるサイトなども存在します。
競売での注意点
普段、流通しない物件が手に入れられるメリットがありますが、注意しなければならない事も多いので考慮する必要があります。
・必ず、購入できるわけではない(落札できるわけではない)。
・事前に物件の中を見ることができない。
・ローンの利用が難しい。
・不具合などがあった場合にも買主が対応する。
・占有者との交渉など買主が対応する。
まとめ
物件の種類や探し方などを見てきましたが、慣れていない方には物件の選び方などは情報が少ないので難しいかもしれません。競売を検討される際は、専門の業者や不動産会社に相談、依頼をされることをお勧め致します。
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