不動産基礎知識

住宅ローンの支払いの督促を受けたなら

長い期間に渡って返済を続ける住宅ローンですが、ときには思わぬ出費のために滞納してしまうことが起こってしまうかもしれません。
滞納をしてしまうと住宅ローンの融資を受けた金融機関などから、支払いの督促を受けることとなりますが、対応を誤ると競売まで話が進んでしまいますので気を付けなければいけません。

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支払いの滞納によくある理由
住宅ローンの支払いを延滞すると督促を受けることにはなりますが、多くの方は滞納すると信用情報に履歴が残ってしまうため滞納が起こらないように注意を払っていることと思います。
しかし、つい引き落とし日であったことを失念してしまったり、口座にある残金の認識違いがあったりなどで一時的に滞納してしまうという話はよく耳にします。一時的なものであれば、滞納が履歴として信用情報に残ることにはなりますが、繰り返すのでなければ、遠くないうちに履歴は削除されるため大した問題にはならないと思われます。このような一時期的な滞納は、督促を受ける前に債務者から金融機関に連絡をして、振込などの対応についての指示を仰ぐ方が多いようです。

問題なのは慢性的な滞納
督促を受けてもすぐに支払いが出来れば特段問題になることはありません。問題なのは慢性的な滞納となりうるほど家計の経済事情が悪化してしまうことによる滞納です。このような滞納となると、一時的な滞納と比べると自分から金融機関に連絡を取る人が少なくなってしまうようです。
返済のあてが無い状態で金融機関に連絡しても仕方がないと考えたり、金融機関の人から厳しい態度で返済を求められるのではないかと考えたりするようですが、実はこのような時こそ金融機関に連絡をして対応策を考えないといけません。早い段階で金融機関と相談が出来れば取りうる対応策の選択肢が広くなるのです。遅くなれば遅くなるほど出来ることが限られてしまい、ただ、競売によって売却されるのを待つだけになってしまうということになりかねません。

支払いの督促は状況を変えるチャンス
リストラなどにより職を失ってしまった、病気になってしまって以前のような収入が得られなくなってしまったなどの事態に陥ることで住宅ローンの支払いが滞ってしまったとき、支払いの督促は自身の状況を変えるチャンスだと考えてください。金融機関も可能であれば返済を続けて欲しいと考えているため、返済期間を伸ばしたり、とりあえずは利息の支払いだけで元本は先送りにしたりするなど取りうる対応策の提案を行ってくれます。マイホームを手放さないで済む対応策も見つかるかもしれません。

それでも、もしマイホームを手放さざるを得ないということになったら競売とは異なる任意売却という方法があることを知っておいてください。任意売却には競売には無いメリットが多くあります。もし、任意売却がどのようなものかを詳しく知りたいということになりましたら、専門の業者に相談されることをお勧めします。専門とはいっても通常の不動産会社と基本的に同じなのでお気軽にどうぞ。

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