不動産基礎知識

住宅ローンを組む際の注意点

家を買う際に、ほとんどの人が利用するのが住宅ローンです。家は多くの人にとって、生涯で最も高価な買い物となります。その為、住宅ローンにも注意点がいくつか存在します。今回は住宅ローンを組む際の注意点をご紹介します。

住宅ローンの審査を受ける前に注意したい事

住宅ローンを受ける為には銀行などの金融機関の審査を受ける必要がありますが、その際に引っかかり易いポイントをいくつか挙げます。

〇クレジットカードのキャッシングやショッピングのローンの返済を滞納している。
〇携帯電話の料金を滞納している。
〇書類に不備がある。

以上の様な事があると、審査で落とされる可能性が出てきます。住宅ローンの審査を受ける際には、可能な限り他のローン(分割払い、リボ払いを含む)の返済を終わらせておきましょう。また、求められた書類には不備が無いようにチェックしておきましょう。

住宅ローンの種類は3タイプ

住宅ローンの種類には大きく分けて、変動型、全期間固定型、固定期間選択型の3つのタイプがあります。変動型は、定期的に金利が見直されるタイプです。全期間固定型は、完済までの全期間において金利及び返済額が変わらないタイプです。固定期間選択型は、返済がスタートしてから一定期間、金利が変わらないというタイプです。タイプの違いによって総返済額が変わってきますので慎重に検討する必要があります。

金利変動型の注意点

金利変動型を選択するメリットは、月々の返済額に占める元金の割合が大きいという事です。そのため、借り入れた元金の返済が速く進みます。また、金利はその時々の市場金利と連動して上下します。金利は半年ごとに見直されますが返済額そのものは最初の5年間は変わらないと決められています。元金と利息の割合で調整されます。

その後も、月々の返済額は5年毎に見直され、その時点で市場金利が上昇していれば金利が上がり、市場金利が下がっていれば金利が下がるというシステムになっています。また、”前の5年間の1.25倍を超えない事”というルールがあるので、市場金利が上昇したからと言って、急激に返済額が多くなるという事はありません。

全期間固定型の注意点

全期間固定型の住宅ローンでは、ローンを組んでから完済まで、金利は常に一定です。また、月々の返済額も変わりません。返済中の、市場金利の変動の影響を受けない為、返済の計画を立てやすいのが最大のメリットになります。

市場金利が仮に大幅に下がったら損をするのではないかと思うかもしれませんが、現在、日本の政策金利は記録的な低さである為、これから全期間固定型の住宅ローンを組んでも、その後大きく金利が下がるという可能性は小さいと考えられるので損をする可能性は低いと言えます。

固定期間選択型の注意点

固定期間選択型の住宅ローンは、ローンを組む際に、固定期間を3、5、7、10、15年の各期間から選べるのが最大のメリットです。そして、決めた期間が終了する際には、残りの返済を再度、固定期間選択型にするのか、金利変動型にするのかを選ぶことになります。尚、金利は、その時点の物が適用されます。一般的に、固定期間が短いほど金利が低く設定されます。

まとめ

今回は、住宅ローンの審査を受けるうえでの注意点と、住宅ローンの種類別で注意点についてお伝えしました。家は生涯の中でも大きな買い物となります。後悔のないよう慎重に選びましょう。

不動産の事なら全ておまかせ、ご相談も「アブローズ」までご一報を下さい。

ピックアップ記事

  1. 相続時に名義変更をしないとどうなる?
  2. 督促状の納期限とペナルティについて
  3. マイホームを手放すことになってしまったら
  4. 後妻の子の相続における取り扱い
  5. 不動産売却の時に重要な登記費用について

関連記事

  1. 不動産基礎知識

    マイホームを手放すことになってしまったら

    せっかく手に入れたマイホームを手放すのにも色々な理由があることと思いま…

  2. 不動産基礎知識

    競売の妨害

    競売を妨害する行為は基本的に犯罪に該当します。競売に限らず人を傷付ける…

  3. 不動産基礎知識

    住宅ローンの破綻は家庭の破綻に繋がりやすい

    競売となった物件を見ていると、住宅ローンの返済が出来なくなったことによ…

  4. 不動産基礎知識

    妻名義での住宅ローン契約は可能なのか

    男女雇用機会均等法を契機に、女性の社会進出が目まぐるしいものとなり、そ…

  5. 不動産基礎知識

    競売で土地を購入する ~思いがけない出費やトラブルに巻き込まれないために~

    競売物件と申しましても、何もそれらの物件が特殊なものばかりであるという…

  6. 不動産基礎知識

    住宅ローンによる借入に勤続年数はどれだけ影響するか?

    住宅ローンによる融資の審査項目に勤続年数があるという事ですが、この勤続…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 相続

    相続の一部放棄はできないってホント⁉
  2. 任意売却

    任意売却には抵当権者の同意が必要
  3. 不動産基礎知識

    マンション賃貸における更新料の性格
  4. 任意売却

    アパート経営の失敗などで任意売却する場合の対処法
  5. 不動産基礎知識

    競売の申立ての取り下げと予納金との関係
PAGE TOP