これから家を買おうとする人にとって、避けては通れないのが銀行などの金融機関による
住宅ローンの審査です。夫または妻だけの収入では審査が通らなくとも、世帯年収を合わせれば審査に通る可能性があります。詳しく解説します。
一人の年収では審査に通らない?
”家”というものは多くの人にとって生涯で一番大きな買い物になります。その金額も数千万円から数億円と大きい為、全額自己資金で用意できる人はかなり少ないです。その為、多くの人が銀行などの金融機関から融資を受ける事になります。
金融機関は、その人に十分な返済能力があるかを調べた上でお金を貸します。これが住宅ローンの審査です。収入が十分にあり、安定した企業に勤めている人ならばそれほど心配する必要はないのですが、自営業を営んでいる方や、会社員でも勤務先、勤続年数、年収の金額などを理由に診査に通らず、融資が受けられないことがあります。
また、通ったとしても希望した融資額より低い額しか受けられないというケースもあります。その様な場合に検討したいのが、”世帯年収の合算”です。
一人ではローンの審査に通りそうにない場合
収入が低く、又は自営業者である為ローンの審査に通りそうにないという場合、解決策として提案出来る方法が、”世帯年収の合算”です。これは、名前の通り夫婦二人、又は親と子の年収を合算して、その金額を基に金融機関のローン審査を受ける方法です。審査に通りやすくなるほか、融資額が大きくなることが期待できます。
年収の合算の要件
住宅ローンを融資する多くの金融機関で年収の合算の要件となっているのが、原則として同居している配偶者又は親子関係にある者のみ合算を可とするというものです。離れて暮らしている両親の年収などを合算する事は出来ないというわけです。
ほかにも合算できるのは”住宅ローン申し込み者本人の年収の50%まで”ですとか、”合算する家族の年収の50%まで”などと規則が設けられていることもあります。家族の年収を合算して融資を受けようと考えている方は、事前に金融機関に問い合わせる事をお勧めします。
フラット35について知ろう
大きな買い物である家の購入では、ローンの返済期間も長くなります。35年間掛けてローンを返済する「フラット35」には、親子で年収合算する方向けに「親子リレー返済」という方法があります。
この方法では、親が主債務者となり、子が連帯債務者となってローンを組みます。ローンの返済は前述の様に長期間に及ぶため、当初は親が返済し、途中から子が返済を引き継ぐ、というものです。親子で年収合算する事を考えている方は、検討してみては如何でしょうか。
まとめ
今回は、住宅ローンの審査に通る為の一つの方法として世帯年収の合算をご紹介致し
ました。生涯で最も高い買い物であるからこそ、融資を受ける際には慎重に準備を進め、計画を立てて審査に臨みましょう。
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