債務整理

債務整理を行うのは結婚前と結婚後いずれが良いか

結婚を控えているにも関わらず、返済が困難な借金を抱えているとなると、どうしたらよいかと色々悩むことが出てくると思います。
債務整理によって借金問題を片付けようと決心したのであれば、実行するのは結婚前と結婚後とどちらが良いのでしょうか。

LP_banner_02

■債務整理と結婚
結婚前に返済困難な借金を抱えているのであれば、まず結婚相手に借金問題を抱えていることを打ち明けるべきか、黙っておくべきかで悩むことだと思います。お金は生活していくためには必要不可欠なものであり、お金にだらしない印象を与えてしまったらと考えると悩むのも無理はありません。
借金の内容によっては結婚相手も理解を示してくれることもあるかもしれませんが、単に無駄遣いを続けたことによるカード破産一歩手前の状態というようなことであれば、なかなか正直に打ち明けるのも難しいことでしょう。
結婚相手に正直に言うかどうかはさておきまして、債務整理と結婚という点においては両者に関係は無いというのが正直なところです。結婚したからといって配偶者の借金を背負う必要はないため結婚前でも結婚後でもどちらであっても同じだといえます。
しかし、債務整理をすることを決めているのであれば、結婚前に債務整理を行って、借金問題を片付けてから結婚が良いかもしれません。

■結婚前に債務整理を行うことの意義
結婚前でも結婚後でも個人の借金の債務整理は配偶者に影響を与えるものではありませんが、借金の督促を受けているところを配偶者に見られる心配がなくなりますので、そのような点から結婚前に債務整理を行うほうが円満な結婚生活が送れるのではないでしょうか。
債務整理を行うと経済的信用が一時的に無くなりますので、住宅ローンやクレジットカードの申し込みなどはできなくなります。結婚後に苗字が変わっても、金融機関は旧姓を確認するなどして遡って信用情報をチェックします。
このことから結婚後にマイホームを購入するといった話になる場合には、債務整理を行った後は経済的信用が戻るまでは住宅ローンの申し込みも連帯保証人になることもできませんので注意しましょう。

■債務整理後はしっかりと返済を
結婚前に債務整理を行ったとしても、信用情報に付いた記録は一定期間残ることになります。いわゆるブラックリストに載っているという状態です。このため住宅ローンの申し込みなどが出来なくなる訳ですが、ずっと記録が残る訳ではありません。
債務整理の種類や取り扱い会社によっても異なりますが5~10年は現金中心の生活を行い、信用情報に付いた事故情報が抹消されるのを待ちましょう。記録が抹消されれば再びカードの作成やローンの申し込みが出来るようになります。

LP_banner_02

ピックアップ記事

  1. 賃貸不動産の経営管理を安易に考えてはいけません!
  2. 後妻の子の相続における取り扱い
  3. 競売における売却基準価額とは何か
  4. 賃貸経営を行うのに宅建の資格は必要?
  5. マイホームを手放すことになってしまったら

関連記事

  1. 債務整理

    競売における抵当権の内容と効力

    競売とは、住宅ローンの支払いができなくなった為に、金融機関や保証会社が…

  2. 債務整理

    競売の代理人(代行)の仕事とは

    不動産の競売は、結構手続きなどが面倒です。そんな時に利用できるのが、競…

  3. 債務整理

    競売の供託金は何を示しているのか?

    競売に参加し入札をするには、はじめに「供託金」を納める必要があります。…

  4. 債務整理

    競売物件明け渡しにおける「猶予制度」

    競売物件は第三者に落札されましたが、ある一定の条件を満たせば明け渡しを…

  5. 債務整理

    競売における保管金の役割とは

    保管金とは聞きなれない言葉ですが、文字の通りの意味合いと推測できます。…

  6. 債務整理

    遅延損害金は債務整理によって免除可能?

    債務整理のうち任意整理は自己破産や個人再生と異なり、自由度が高く特定の…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 債務整理

    住宅ローンのストレスから逃れたい。
  2. 債務整理

    競売で獲得したマンションの管理費滞納分は誰が支払う
  3. いろいろ

    夢のマイホーム ~住宅ローンを組んで後悔しないために~
  4. 不動産基礎知識

    税金を滞納していると送付されてくる督促状
  5. 任意売却

    競売物件の減少と任意売却物件の増加
PAGE TOP