債務整理

債務整理で問題となる偏頗弁済とは何か?

債務整理の方法として主に任意整理、個人再生、自己破産がありますが、債務整理を行う前後で特定の債権者に対して借金の弁済を行うと問題となることがあります。また、任意整理では何故これが問題にならないのでしょうか。

LP_banner_02

偏頗弁済とは何か?
債務整理のうち個人再生、自己破産を行う場合、その前後において親しい友人などの特定の債権者からの借金に対して返済する行為は偏頗弁済(へんぱべんさい)といって問題となります。偏頗弁済とは、上記のように特定の債権者に返済する行為を指すのですが、自己破産や個人再生の手続きでは債務者の財産は債権者が持つ債権額に応じて按分した配分を行う「債権者平等の原則」が適用されます。
個人再生では偏頗弁済が問題とならないケースがあり、特定の債権者に返済を行っていた場合に、この返済額を再生計画に加えられた形で問題無く策定できる場合です。
偏頗弁済が原因となって自己破産による免責が許可されなくなることや個人再生が認可されない場合もありますので十分に注意が必要です。

任意整理では問題にならないのは何故?
債務整理のうち任意整理は、特定の債権者を選んで返済額を減額してもらったりすることが認められています。これは「債権者平等の原則」に反する行為とはならないのでしょうか。
任意整理において偏頗弁済が問題とされるのは個人再生と自己破産に限ってのことになりますので、任意整理ではそもそも関係が無い話となります。これは個人再生や自己破産が法律で定められた方法であり、破産宣告などがされれば債権者には拒否することができないため公平に分配する必要があるためであり、任意整理では債務額減額などの交渉に応じるかどうかは債権者に委ねられているためです。
ちなみに自己破産などをされるよりは任意整理に応じたほうが得だという判断が働く場合に債権者は任意整理に応じるのです。
しかし、任意整理を行ってから期間を空けずに個人再生、自己破産を行う場合には偏頗弁済として問題になってしまうケースがあります。

債務整理後の返済
親しい友人や親族からの借金については、できることならば返済したいと思っている方は多いかもしれませんが、自己破産や個人再生を行う場合には当該行為が偏頗弁済に該当しないように注意しなければいけません。もし、どうしても返済をしたい場合には、債務整理が完了した後であれば返済をしても問題はありません。
しかし、特定の債権者に対して約束してしまうことは他の債権者から債権者平等の原則に反するということで債務整理について反対意見が出る可能性があるので注意しましょう。

LP_banner_02

ピックアップ記事

  1. 不動産の投資で不労所得生活を始めていくために考えること
  2. 督促状の納期限とペナルティについて
  3. 不動産売却の時に重要な登記費用について
  4. 在宅ローンの老後破産リスクは任意売却で回避しよう
  5. マイホームを手放すことになってしまったら

関連記事

  1. 債務整理

    競売落札後にやるべきこと!(把握すべきこと)

    競売入札をし、いきなり落札後に通知がきてびっくり。なんて事がないように…

  2. 債務整理

    競売の必要書類あれこれ ~失敗しないようにチェックしよう~

    競売に参加して、物件を取得するためには物件を見極めて、入札や落札の手続…

  3. 債務整理

    【家賃】滞納者への対応は早めに!

    家賃滞納者がいると家賃収入が減り、長期間居座ると、部屋が空室と同じ状況…

  4. 債務整理

    競売までの流れとスケジュールを考えてみましょう

    動産・不動産の売却には大きく分けて、任意売却と競売の二通りが考えられま…

  5. 債務整理

    競売での売却許可決定と代金納付の通知

    競売で入札に参加して、落札者が正式に買受人となるには、裁判所の売却許可…

  6. 債務整理

    競売における情報の変更とは

    そもそも競売物件とは、元の所有者による売却(任意売却)ではなく、裁判所…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. いろいろ

    住宅ローンのボーナス併用払いで辛くなってしまったら
  2. 不動産基礎知識

    確実に利益を得る不動産投資の選択肢
  3. 任意売却

    任意売却でマイホームを売却するということ
  4. 不動産基礎知識

    住宅ローンの審査がきびしい!世帯年収の合算で解決
  5. 相続

    相続税の相談は相続のプロにしたほうが良い理由
PAGE TOP