不動産を競売によって手に入れても、強制執行が必要となるケースがあることをご存知でしょうか?というのも、競売にかけられた不動産の住宅には住んでいる人がいることが多いため、退去をしてほしくても、他に住む場所がなくて困っており、なかなか退去してくれない場合があるのです。よって、今回は強制執行するには大きな費用がかかることがありますので、どのような事情で生じるのかまとめましたので、一緒にみていきましょう。
■すぐに引き渡しがされない競売物件
冒頭でも少し記載しましたが、競売物件を落札することができたとしても、すぐに手に入れられるというわけではありません。というのも、まだ住んでいる人が問題となる場合や、もし空き家であっても放置されている家具などがあり、処分したくても後から問題となるケースも多くあるため簡単に手を出せないためです。
■強制執行が確実に退居させられる手段
基本的には、競売で不動産を落札してから、その費用の納付を完了した場合、納付日から1~2ヵ月ほどで明け渡す流れが一般的です。ですが、住み続けたいと考えている人や金銭的な面を理由に引っ越しをせず住み続ける人がいるのが現実問題としてあります。
もし、競売で手にいれた不動産をすぐにでも住みたいと考えているのであれば、確実に退居してもらう手段として「強制執行」が有効です。この強制執行は、裁判所に申し立てることにより、強制的に退居を行わせられることが可能という特徴がありますので、最終手段となります。
■多くの費用がかかる強制執行
では、なぜ強制執行が最終手段となるのでしょうか?結論からいうと「費用」と「時間」がとてもかかるからです。競売で購入した不動産の費用に加えて、強制執行で多くの費用がかかるのは誰も望むことではないでしょう。ですから、最終手段として強制執行をやむを得ず考える必要がでてくるのです。
もし、強制執行を行うと、予約金や申し立て手数料で10万円程度かかり、残っている荷物などを撤去する場合にはその費用もかかります。なぜ、おおくの費用がかかるのかというと、一般的な引っ越し業者などではなく、強制執行を取り扱う業者がおこなうため、通常の業者と比べて3倍の費用がかかってしまうからなのです。
また、運んだ荷物を倉庫に保管(1か月程度)し、その後に処分する費用もかかります。例えば、荷物が少なくても50万円ほど費用がかかり、逆に荷物が多い場合には100万円以上の金額を用意しなければいけなくなる事もあり得ますので、慎重に強制執行は考えなくてはいけないのです。
■専門の競売代行業者に依頼を検討する
いかがでしたでしょうか?このように競売で不動産を購入した際におこなうことが少なくない強制執行の費用は高額となります。また、不動産の住まいの問題というのは、それぞれの事情が絡みスムーズにいくことは少ないかもしれませんので、はじめから専門の競売代行業者に依頼するのも有効な手といえますので、考えてみるのもいいのではないでしょうか。
このように、不動産のことに関して何か疑問やお困りごとがありましたら、お気軽に「アブローズ」までご相談ください。