「裁判所で売却される競売(けいばい)物件は市場で買うよりも割安だと聞いたけど、素人が買っても大丈夫かな?」
この記事を目に留めたあなたは、そのようにお考えではないでしょうか。
今回の記事では、競売に初めて参加する方へ向けて、「競売とはどういう物か?」、「気を付ける点は?」と言った疑問に答えていきます。
■競売とは?
簡単に言うと、住宅ローンなどローンが支払えなくなった債務者から、債権者の訴えに応じて裁判所が取り上げた不動産をお金に換える(換価と呼びます)手続きが競売です。
■競売物件は市場価格より3割ほど安いと言われる。その理由は?
競売物件には、市場で売買される物件とは異なる点がいくつもあります。
具体的には、下記の様な点です。
不動産会社から物件を購入する場合
・建物の中を案内してもらえる。
・付帯設備(照明器具、エアコンなど)の使用方法を説明してもらえる。
・鍵を渡してもらえる。
・占有者がいない。
当たり前のことと思う方が多いと思いますが、競売においてこれらは当たり前のことではありません。それだけではありません、下記の様なことに注意が必要です。
競売物件を落札する場合
・『引き渡し』の義務がない。
・『物件明細書』に公信力がない。(物件について裁判所の調べた内容に間違いがあっても責任を問えない)
・『瑕疵担保責任』がない。(雨漏りなど物件に欠陥があることが落札後に分かっても対応を求めることが出来ない。)
■裁判所で競売に掛けられる物件には、どんなものがあるの?
通常、不動産会社が取り扱う事の少ない、狭小地(極端に狭い土地)や変形地(四角形ではない土地や傾斜地など)もあります。これらは整形地(正方形や長方形に近い形の土地)と比べて割安なことが多いのですが、なかには市場価格よりも高い物件が混じっているケースもあるので、「競売物件はすべて割安だ」と言った先入観を持たないようにしましょう。相場観を養っておくことも重要になります。
■競売物件の数は減少傾向にある
不動産競売申立件数(裁判所で競売に掛けられる物件の件数)は減少傾向にあります。どれくらい減少しているかと言うと、ピーク時の3分の1程にまで減っているのです。景気は徐々にではありますが回復基調にあるとされています。その恩恵もあるのでしょうが、競売で理想の物件に巡りあうには、より確かな選択眼が必要な時代になったと言えるかもしれません。
■まとめ
競売物件に興味が湧きましたでしょうか?それとも競売はやはり不安だ!とお感じになったでしょうか?競売についてもっと知りたい、競売へ参加したいという方は私共、株式会社アブローズへご相談ください。全力でサポート致します。最後まで記事をお読みくださり、ありがとうございました。