結婚を控えているにも関わらず、返済が困難な借金を抱えているとなると、どうしたらよいかと色々悩むことが出てくると思います。
債務整理によって借金問題を片付けようと決心したのであれば、実行するのは結婚前と結婚後とどちらが良いのでしょうか。
■債務整理と結婚
結婚前に返済困難な借金を抱えているのであれば、まず結婚相手に借金問題を抱えていることを打ち明けるべきか、黙っておくべきかで悩むことだと思います。お金は生活していくためには必要不可欠なものであり、お金にだらしない印象を与えてしまったらと考えると悩むのも無理はありません。
借金の内容によっては結婚相手も理解を示してくれることもあるかもしれませんが、単に無駄遣いを続けたことによるカード破産一歩手前の状態というようなことであれば、なかなか正直に打ち明けるのも難しいことでしょう。
結婚相手に正直に言うかどうかはさておきまして、債務整理と結婚という点においては両者に関係は無いというのが正直なところです。結婚したからといって配偶者の借金を背負う必要はないため結婚前でも結婚後でもどちらであっても同じだといえます。
しかし、債務整理をすることを決めているのであれば、結婚前に債務整理を行って、借金問題を片付けてから結婚が良いかもしれません。
■結婚前に債務整理を行うことの意義
結婚前でも結婚後でも個人の借金の債務整理は配偶者に影響を与えるものではありませんが、借金の督促を受けているところを配偶者に見られる心配がなくなりますので、そのような点から結婚前に債務整理を行うほうが円満な結婚生活が送れるのではないでしょうか。
債務整理を行うと経済的信用が一時的に無くなりますので、住宅ローンやクレジットカードの申し込みなどはできなくなります。結婚後に苗字が変わっても、金融機関は旧姓を確認するなどして遡って信用情報をチェックします。
このことから結婚後にマイホームを購入するといった話になる場合には、債務整理を行った後は経済的信用が戻るまでは住宅ローンの申し込みも連帯保証人になることもできませんので注意しましょう。
■債務整理後はしっかりと返済を
結婚前に債務整理を行ったとしても、信用情報に付いた記録は一定期間残ることになります。いわゆるブラックリストに載っているという状態です。このため住宅ローンの申し込みなどが出来なくなる訳ですが、ずっと記録が残る訳ではありません。
債務整理の種類や取り扱い会社によっても異なりますが5~10年は現金中心の生活を行い、信用情報に付いた事故情報が抹消されるのを待ちましょう。記録が抹消されれば再びカードの作成やローンの申し込みが出来るようになります。