相続

相続時に名義変更をしないとどうなる?

もし、親等の身内が亡くなった時、自分が不動産などを相続する側にいたとしましょう。このような中で、どのような手続きがあり、やらなければいけないことがあるのか、キチンと分かりますか?相続の問題というのは誰にでも起こりうることですから、相続するときの手続きについても、確認しておくことが必要になります。よって、相続時に重要になる名義変更についてまとめてみました。

■何のために名義変更をする?

なぜ、不動産の相続時に発生する名義変更についての問題が起きるのかというと、名義人が亡くなったとしても、相続する側に名義変更などの義務や期限がないということが原因の1つです。では、なぜ不動産を相続するときの名義変更に義務や制限がないのにしなければいけないのでしょうか。

結論からいうと、以前の名義人のままだと第三者には、誰が不動産を相続したのかわからないからです。また、名義変更をしなかった場合には、その不動産を売却することも担保にして、お金を借りるようなこともできなくなります。

また、例えば相続の名義変更を放置してしまうと、その相続人が亡くなってしまう場合もあります。そのときには、複雑な遺産相続が予想されますので、後で後悔しないように名義変更の手続きは放置しないことがいいのではないでしょうか。

■書類の問題がでてくる?

この不動産の名義変更は戸籍謄本などの必要書類があるのですが、役所での保存期間が決められているため、期限内に名義変更をしないと書類を廃棄される可能性があります。書類が揃わない場合にもっとも多い原因が「住民票の除票」になり保存期間は5年程度です。これは、亡くなった元の相続人と、登記簿上の名義人が本当に同一人物であるのかを証明するために必要な書類になります。もし住民票の除票を廃棄されてしまうと、後から取るということができなくなります。それでも相続登記(名義変更)というのが出来なくなるわけではないのですが、余計な手間や費用がかかることもありますので注意が必要です。

■名義変更のススメ

いかがでしたでしょうか?あまり考えたくない事ではありますが、もしも親などの身内が亡くなったときの対処法について、理解が深まったのではないでしょうか。人間というのは誰しもはじまりがあれば終わりがあるもので、その時々の対応だけで決めていいことと、放置しては基本的に良くないことというのがあるのです。このように考えると、時間というのは有限ですから、不動産などの相続のときにも、キチンとした形で名義変更をすることが求められているといえるのではないでしょうか。

このように、不動産などの相続でお困りの事がありましたら、お気軽に株式会社アブローズまでご連絡ください。

ピックアップ記事

  1. 督促状の納期限とペナルティについて
  2. 不動産投資による不労所得を得るための仕掛け作りとリスク
  3. 在宅ローンの老後破産リスクは任意売却で回避しよう
  4. 賃貸経営を行うのに宅建の資格は必要?
  5. 相続時に名義変更をしないとどうなる?

関連記事

  1. 相続

    相続の範囲と3親等の関係性での誤解について

    相続の問題で、よく質問されるのが、「何親等までが相続が可能でしょうか」…

  2. 相続

    未支給年金への課税は相続税か所得税か

    相続発生後に受領する年金に対する課税については、相続税となるのか、所得…

  3. 相続

    相続の税率は、知っておくべきことなのか?

    親や祖父が亡くなったときに、もらい受ける遺産に対して「相続する」という…

  4. 相続

    相続不動産の名義変更の登記と売却

    相続の発生により被相続人の財産は、複数の相続人がいる場合には、遺産分割…

  5. 相続

    相続における債務の取扱いについて

    法律上の債務とは、特定の人に対して金銭の支払いを行ったり、物を渡したり…

  6. 相続

    相続税を延滞してしまったときの罰則

    親族が亡くなってしまって、すぐに相続の話をするというのも気が引けるかも…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 債務整理

    競売の必要書類あれこれ ~失敗しないようにチェックしよう~
  2. 賃貸オーナー様

    水漏れと賃貸管理
  3. 不動産基礎知識

    競売で行われる特別売却とはどのようなものか
  4. 任意売却

    任意売却で住宅ローンの返済を決断する!
  5. 債務整理

    なんと競売に、ローン制度がある!!
PAGE TOP