d87122eede33135c78c8d62a74264c63_s

相続

相続における裁判所の関わり

相続が発生した結果、納めるべき相続税があればそれは国税となりますので、税務署の管轄となります。しかし、相続は常にスムーズに進む訳ではありません。相続による遺産の分割や相続権の取扱いなどは民法によって定められていますが、それでも争いや権利の実行などで裁判所との関りが出てきます。
具体的にはどのような状況で裁判所が関与するのでしょうか。

相続の問題は家庭裁判所
裁判所にも高等裁判所や地方裁判所などの種類がありますが、相続問題を扱うのは基本的に家庭裁判所になります。家庭裁判所は家事事件と少年事件を専門に扱う裁判所で、相続に関するものは家事事件となり、手続きの受付、調停や審判など様々なことを行います。

家庭裁判所での手続き
相続人が被相続人の権利や義務、財産や債務を相続しないための手続きに相続放棄という方法があります。また、被相続人の財産の範囲内で債務を相続するための手続きには限定承認という方法があります。これらの申述は家庭裁判所に対して行って初めて効力を持つことになります。
このほか相続放棄や限定承認を行うための期間伸長や遺留分放棄の手続きや相続人が存在しない場合に相続財産管理人の選任を行ったり、特別縁故者といって相続人ではないものの被相続人との間に特別な縁故関係にあった人に遺産を分与するための手続きも行ったりしています。

家庭裁判所での調停
家庭裁判所では、遺産分割調停、寄与分を定める処分調停、遺留分減殺による物件返還請求調停、遺産に関する紛争調整調停などを行います。調停は裁判とは異なり、判決ではなく話し合いをもって紛争などの解決を図ることを目的としています。相続発生後に遺産分割などで話し合いを進めてきた結果、まとまらないため調停に進んだにも関わらず、裁判所で話し合いを行うことに意味があるのかと思われる方もいらっしゃることでしょう。
しかし、調停では調停委員という第三者が話し合いの間に入ることになりますので、当事者だけではまとまらなかったことも上手くまとまるケースが多くあります。また、調停で決まったことは書面に残り、守らなければ強制執行などの手続きを取ることも可能となります。

家庭裁判所での審判
調停でも当事者が合意できない場合には、審判に進みます。審判は家事審判官が調査して、それぞれの相続人の事情などにも配慮しつつ相続による遺産分割を強制的に行います。この審判について異議がなければ、判決と同様の効果を持つことになりますが、異議があると地方裁判所などで訴訟事件として裁判で争われることとなります。
これ以外にも相続では家庭裁判所は関与しているところが多いので、相続で何か問題が発生した場合には「家事相談」という窓口に相談を持ち掛けてみられることをお勧めします。

ピックアップ記事

  1. 不動産の投資で不労所得生活を始めていくために考えること
  2. 住宅ローンによる隠れ貧乏にならないために
  3. 不動産の売却に年齢制限はある?
  4. 賃貸経営を行うのに宅建の資格は必要?
  5. 不動産投資による不労所得を得るための仕掛け作りとリスク

関連記事

  1. f9ca125ef1aa5a09f50d8aa73476833a_s

    相続

    相続における裁判所の関わり

    相続が発生した結果、納めるべき相続税があればそれは国税となりますので、…

  2. 2e6ea98f843299f0c957a2f66d092a38_s

    相続

    相続においてよく取り沙汰される問題点とは、の続編(解決の糸口)

    前回2017年の記事で、不動産を相続による分割や分けられない財産の難し…

  3. 7c7fd615a12183a5332c7364b599a804_s

    相続

    相続における債務の取扱いについて

    法律上の債務とは、特定の人に対して金銭の支払いを行ったり、物を渡したり…

  4. dcfff1a4a13d7dda34636c59bebed6a7_s

    相続

    相続の範囲と3親等の関係性での誤解について

    相続の問題で、よく質問されるのが、「何親等までが相続が可能でしょうか」…

  5. 0b47880855ce7834db11c862622d5377_s

    相続

    住宅ローンと登記名義の不一致で夫婦間でも贈与税が発生

    夫婦で家計を賄っていると、財産の境界が曖昧になってくるのはある程度仕方…

  6. 468597c9538d3dc1794e275058a8e71a_m

    相続

    相続における特別受益の持ち戻しとは何か

    日本における相続税の計算は大変複雑です。あまり聞き慣れない言葉に特別受…

おすすめ記事

  1. 102b72e5d5e3dff4fa89fd7c794b97c5_s
  2. YOTAKAPAKU6526_TP_V
  3. maxeIMGL8761_TP_V
  4. c5397c02d905e430d82edc09e1c2e0fc_s
  5. YUSEI_9V9A5290_TP_V

おすすめ記事2

  1. taxes-2638814_1280
  2. aa123ff9bd5108baef327f3824597840_s
  3. bde549aac70c4878861da4c8b1a562f7_s

特集記事

  1. 64
  2. 66
  3. fraud-3229757_1280

アーカイブ

  1. 090a34171e2576195ef03bfa409c078a_s

    任意売却

    競売における占有者の立場
  2. green_senzutaberu20141024221621_TP_V

    任意売却

    競売における売却基準価格とはどのようなものか
  3. 612

    債務整理

    難解な競売の配当要求申立てについて詳しく紹介
  4. 56f5a148a5a12416b75455169a6f6e48_s

    不動産基礎知識

    競売の費用負担は誰がするの?
  5. dac5d5843431aee6dc5a72376a5deda2_s

    不動産基礎知識

    住宅ローンの支払いの督促を受けたなら
PAGE TOP