住宅ローンを組む際の返済方法は、毎月支払う方法と、ボーナスを併用して支払う方法の2種類があります。ボーナスを併用して支払いをする場合のメリットは、通常支払う金額に返済額を上乗せすることができますので、返済期間を短くすることができます。今回は、ローンをボーナス併用支払いにする際に知りたい仕組みや注意が必要な事項について触れていきます。
■ボーナスを併用しての支払いとは?
・リードでも軽く触れましたが、ボーナスを併用しての支払いとは、毎月返済している返済額に加えてボーナスのでる月に一定の金額を付け足して返済します。
・各金融機関で、ボーナス併用払いが可能か契約の前に確認してください。
■ボーナス払いが可能な割合
・住宅ローンの借入額よりボーナス併用払いにできる割合は、各金融機関で定められています。
・フラット35(住宅金融支援機構の長期固定金利のローン商品)では、住宅ローン借入額の4割以内と定められており一般の金融機関の場合は、4割から5割以内と設定しているところが多いです。
■少し分かり難いので例えてみます。
・仮に住宅ローンの借入総額が、3千万円のケースで、ボーナス返済割合が3割とします。このような場合3千万円の内、9百万円は、年二回あるボーナス時期に返済する仕組みになります。
・このボーナス月の返済額は、毎月支払う返済額とボーナス時期の返済額を足した金額となります。
■ボーナス併用払いの良いところ
◎返済期間を短縮できる
◎毎月の返済額を削減できる
■悪い点や注意点
◎ボーナスで支払えない場合の埋め合わせが必要
◎住宅ローンの返済総額が少し増える
◎毎月の支払い金額を低く見せるマジックとして使う業者もいる
△ボーナスが確実に支給されるか否か考えてから契約すること。
△支給が確実だと確信していても予想に反し支給額が少ない可能性も否めません。
△独立や転職をした場合ボーナスがなくなる可能性もありますので、ボーナス併用しての支払いは、慎重に行いましょう。
△返済が長期間に及ぶためボーナスの確実性は予測できないことからボーナス払いだけに頼らない借入額を抑えるプランも検討しておくことも必要です。
■割合は慎重に決めましょう。
・住宅ローンで無事に物件を購入した後も修繕費や固定資産税なども必要になります。将来の為に貯蓄も必要になるため余裕のある割合に決める必要があります。
■途中で割合を変更することも可能です
様々な諸事情で、ボーナス併用払いを選択したがために家計の状況も圧迫するかもしれません。ボーナス併用払いを有効に活用するためにもアブローズに相談していただくことで、毎月返済のみに切り替えたりボーナス返済の割合を変える取り組みを金融機関に打診させていただきます。