不動産基礎知識

不動産の売却にかかる「税金の考え方」を知ってる?

近々、不動産(土地・建物)を売却しようと考えている人にとって、自分の利益になるはずの物が、税金によって多くを引かれてしまうことは心配ではないでしょうか。そのため、土地や建物等を売却する際に把握しておいた方がいい税金の課税について、キチンと把握しておいた方がいいでしょう。よって、今回は不動産を売却する際に課税される税金についてできるだけ分かりやすくまとめましたので、一緒にみてきましょう。

■シンプルに考えることができる税金の考え方

税金の考え方はとてもシンプルに考えることができます。例えば、6000万円の建物を購入し、7000万円で建物を売却できた場合には1000万円の儲けができます。このように、1000万円で建物を売却できた儲けは、住民税5%+所得税15%=20%の課税対象となります。しかし、例えば建物が5年未満の物件を売却した場合には、40%まで税率が増えてしまいますので、注意が必要です。このように、不動産を売却した際には「購入した価格」と「売却した価格」を比べることから、整理することができるのです。

■経費の儲けから引くことが可能な「仲介手数料」

不動産売却をする際には、経費がさまざまかかるのですが、税金というのは儲けた金額に課税されるものですので、当然ですが、経費は所得から引くことが可能です。

引くことが可能な経費は下記となりますので、把握しておくといいでしょう。

・土地を売却するために、取り壊した建物の取り壊しの費用
・売却する際に支払った仲介手数料
・売り主負担の印紙税

また、これまでに支払った管理費・修繕費・固定資産税については経費として引くことができませんので、その点は注意し、また、詳しく経費について知りたい方は、国税庁のホームページを確認しましょう。

■建物の償却とは?

不動産は建物と土地の2種類あり、そのうち土地については「所得(課税20%の税金)=不動産売却金額-購入した価格-経費」となりますので、把握しておきましょう。

また、年を重ねるとともに価値が下がるのが建物なのですが、この価値が下がった建物を売却して、それ相応の良い値段で売れたのであれば、それを儲けと考えます。その際の年の経過とともに価値が下がることを「減価償却」といいます。

例えば、建物を5000万円で購入し、売却するまでに2000万円ほど減価償却された場合、建物の価値いうのは3000万円なのですが、その建物が3500万円で売却することができると、差額の500万円に20%の税金がかかります。

このように、シンプルに考えると減価償却も自分で計算することが可能です。しかし、計算が苦手な人であれば、税務署などに相談することがいいでしょう。

■考え方はシンプル、儲けた分に課税される税金

いかがでしたでしょうか?このように、不動産売却の税金は儲けた分に課税がされるものです。つまり、逆をいえば儲けがなければ税金はかかることはありません。不動産売却はタイミングや仕方により「税金を支払う額」が大きく変わりますので、少しでも不安のある方は気軽に相談のできる不動産会社に相談することをオススメします。

このように、不動産のことに関して何か疑問やお困りごとがありましたら、お気軽に「アブローズ」までご相談ください。

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