競売で住宅を購入する為には、幾つかの注意すべき点がございます。その注意点を踏まえたうえで競売物件に応募する事は、一般市場よりも、希望する物件を安く買えるチャンスである事は間違いありません。競売について見てまいりましょう。
競売とは
競売とは、裁判所が主導する債権回収の事です。これは民事執行法という法律により行なわれます。競売には強制競売と担保不動産競売と呼ばれるものがありますが、圧倒的に住宅ローンの滞納などにより起こされる、担保不動産競売が多いのが現状です。
ここでいう競売は、不動産競売といったことになります。債権者が債権回収のために、民事執行法に基づき申立を行い、この申し立てが受理されればその不動産は裁判所主導のもとに売却されます。
競売に至るケース
最も多いケースは住宅ローンの滞納です。1ヶ月や2ヶ月の滞納で、ローンを組んでいる金融機関から競売の手続きが即座に行なわれる事は稀です。何回も滞納を繰り返していた時や、滞納期間が3ヶ月を過ぎた場合などには、金融機関から何らかのアクションがあります。
そういった事を一切無視し続けている場合や、誠意ある回答をしなかった場合には、金融機関は裁判所に対して競売の手続きを開始いたします。主な理由はローンの残債を出来る限り多く回収しようとするからです。
この様な形で競売に出された不動産は、どなたでも購入する事が可能となるのです。上記の様な事情で競売に出された不動産(一戸建て住宅)は、その販売価格が市場価格に比べるとかなりお安いものですので、良い物件を購入すれば購入資金は大幅に抑えられます。
競売物件で一戸建てを購入する
良い物件が競売にかけられ、条件もよく安価に一戸建て住宅が入手できる可能性があるのも競売物件ですが、そういった物件ばかりでもないのが競売物件です。その理由は競売が始まった時点で、その物件には何の問題もないという事が言えないケースがあるからです。
まず競売の物件に関しては、実質的には売主がいないという事です、旧所有者は、すでに住宅ローンの滞納などの場合その時点で、実質的に所有権を失っていますし、競売を担当する裁判所もあくまで競売の手続きを進めているにすぎません。
この売主がいないという事は、買い手としては、その物件の情報を得る手段が非常に限定的になってしまうという事です。裁判所が開示するものは「物件証明書・評価書・現状調査報告書」のみです、この3点で物件を把握しなければならないという事です。
また、競売物件が空き家とは限りません、旧所有者が居住している場合も珍しくありません。この様な場合の立ち退きの交渉などは、購入者が行なう場合も出てくるという事です。また、購入してからはじめて内見をしたというケースがほとんどです。
競売物件は安い価格で購入できることには間違いがありませんが、購入後にトラブルとなるケースも多く報告されているのも事実です。そのようなトラブルを避ける為には、個人で競売物件に手を出すよりも、不動産会社を通して競売に参加する方が安全です。
まとめ
経験も、実績も高い不動産会社であり、競売にも強い不動産会社にお願いする事は、リスクが高い競売物件と言われるものに対して最も大きな対抗手段と言えます。競売物件は経験のない、ましてや初めての方には中々ハードルの高いお取引と言わざるをえません。
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